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高校生の頃のことです。私は弓道部に所属していて、 

毎日夜の七時頃まで練習していました。
 
また、日の短い時期は多くの部活は真っ暗になる前に練習をやめて 

帰ってしまうため、弓道部以外に校舎の外を歩く人はほぼいません。 

特に弓道場は正門と反対側、つまり校舎の裏にあったので暗くなってからは 

その近くを歩く生徒は居なかったと思います。
 
つまり、弓道場の矢道の横を歩く可能性があるなら、 

射った矢を回収しに行く部員以外には考えられないのです。

なので、私はその雨の日、矢道の横を歩いて行く人が見えたので、

矢を回収しに行って くれたのだと思い、「お願いしまーす!」

(矢の回収を安全に行うために必ず掛け声をかける) 

その子に向かって叫びました。

しかし待ってもなかなか矢を回収しに来ません。 

傘をもっているのにささずに行ったのでそれは不思議でしたが、Nが矢取り行ってくれたな。 

と、側にいた友人と一緒に確認したので確かなはずでした。 

しかしやっぱり矢を回収に来ないので、あれ?と思って、道場の中にある部室に「Nしらん?」 

と聞きに入ったら、なんとその部室にNがいたんです。 

しかも、靴を見れば誰が外に出たかわかると思って靴とその日の練習の参加人数を比べたら、数が一緒でした。 
誰も矢取りなんか行ってなかったはずなんです。 

びっくりして、

「じゃああれ誰やろ?てか(私)の掛け声聞こえてないんちゃう?」ということになったので、 

私は一人でその誰かのもとへ行ってみることに。

さすがにその時は、私としては洒落にならない怖さを感じました・・ 

しかしそこには誰もおらず、私は結局一人で矢取をしました。 

私はそれきりだったのですが、その後、他にもNらしきひとをありえない場所で見ています。 

また、嘘かホントかわかりませんが、顧問も目撃したと言っています。 

しかし、結局なんの実害もなく、卒業してしまったので、今だになんだったのか分からず、不思議です。