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もう二十年以上前の話です。 

当時小学生だった私が住んでた地区から少し行った所に、

アスレチック遊戯のある大きめの公園がありました。 

私の様に離れてる地域の子供達も遊びに来て、

いつも沢山の子供達が遊んでる公園でした。 

私は木登り遊びが好きで、

友人Aちゃんと木に登って内緒話をしたり、

公園の隣の家を眺めたりしていたものです。 

周りは新興住宅街で一軒の敷地は平均的な広さだったのですが、

その隣家は普通の敷地の倍近い広さはあり 

立派な家と素敵な洋風の庭がありました。

私達はその庭が大好きで、木に登っては 

「素敵なお庭だね」 

「あんな庭のあるお家に住みたい」などと言っていました。 

ただ、素敵な庭なのですが気になる点が。 
それは庭の真ん中に何故か地下室への入り口?みたいのがあった事です。 

横から見るとこんな感じの(分りづらくてすみません)

 / ̄} 
/ ¦←扉 
 ̄ ̄ ̄ 
「死体が隠されてるんだよ」 

「あれは物置の入り口だよ」と話し合っていました。 

ある日、木に登って遊んでいたら、Aちゃんが催したようで木を降りて公園のトイレに行きました。 

その間私は例の庭を眺めていたのですが、突然地下室の入り口の扉が開いて人が出てきたのです。
 
アメリカの卒業式でよくみる黒いガウンかマント?の様なものを着た人が五、六人ぞろぞろと。 

フードみたいのを被っていたので顔はよく見えず、年齢や性別も判断付きませんでした。
 
その人たちは家の裏庭の方に行き見えなくなりました。 

私は何が何だかよくわからず呆然としてたんだと思います。 

Aちゃんが戻ってきており「どうしたの?」と心配そうに声を掛けられ我に帰りました。 

先ほど見たものを伝えたら「また人が出てくるかも!」と、しばらく庭を観察することに。 

その後は何も起こらず、5時を知らせる鐘が流れたのでその日は帰りました。 

帰り道、今日見たものを親や学校の先生に言おうか?と話し合ったのですが、 

木に登ってよそ様の庭を覗いてたのがバレたら怒られると思い、 

二人の秘密にしよう!となったのです

翌日学校で、あの公園でよく遊んでいるクラスメートにそれとなく例の家の庭の事を聞いたところ 

庭を見たことある子たちは「そんな入り口みたいの、あの家の庭にない」と口を揃えて言いました。
 
(大きい家で目立つの為か、興味持ってた子が数名いた) 

私達は学校が終わってから家にランドセルを置いてすぐに公園に直行し、 

木に登ってあの庭を見たのですが、昨日まであった入り口が無くなっているのです。
 
地下室への入り口があった場所には芝生があるだけ。 

不自然さが全く無く周りの芝生と調和してたので、 

昨日の内に取り壊して埋めた、という可能性はないと思います。 

????状態でしたが、知らない家に凹して真相を究明するする勇気も無く、ただ首を傾げるだけです。
 
私達は気味が悪くなったのでその公園で遊ばなくなり、

私は黒い衣装を着た人たちを見てしまったので 

呪われる!と思い口にしないようにしてました。 

夢にあの黒い衣装の人たちが出てきて魘されたとか、

周りで不可解なことや不幸が次々起こったとか 

そういったことは特には起こりませんでした。多分、Aちゃんも同様だと思います。

しばらくしてAちゃんは、お父さんの仕事の都合で遠方に引っ越してしまい、 

私は学校のクラブ活動を始めて忙しくなり、あの庭の出来事を忘れていきました。 

更に高校入学時に隣の区に引っ越したので、

公園の近くに行くこともなく 

夢と記憶がごっちゃになったのかな?位に思ってました。 

結婚を機にこちらに移ってきたAちゃんと久々に会った際、 

例の地下室の入り口を思い出して話をしてみたところ彼女も覚えてました。 

「あれなんだったんだろーね」と言ってましたが、本当に今だに訳がわからないんです。 

私だけが見ていたのなら記憶が混濁したのかも?と思えるのですが 

Aちゃんも覚えていて、入り口の壁や扉の色等は私の記憶と一致しますし・・ 

現在その家は無くなっており、狭小住宅?が三軒みっしりと建てられてて様変わりしてました。