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小学校高学年の時、家が荒れていた。 
一番の原因は母方の祖父母の離婚だったと思う。 
離婚した際、我が家に祖母が何度か家出?してきたり、毎晩のように祖父から嫌がらせの電話があったりした。 
離婚に裁判などもあったようで当時の両親はかなり参っていたと思う。 
母はちょっとした事で烈火のごとくギャンギャンと弟を叱りつけたり、家族みんなが神経過敏だった。 

ある日母が、居間で横になっていた。 
なかなか起きないな、疲れているのかな?と思って気にせずにいたら、 
しばらくして起きてきて怒られた。 

「お母さん、起き上がれないぐらい体調悪かったんだよ!」 

もしこのまま死んでも、誰も気がついてくれないんじゃないかと思った、と泣かれた。 
そんなキーキー泣かれても…と思った私はかなり冷たかったと思うが、ここから十数年後、私は母の冷酷さに嫌気がさして家出した。今は家庭崩壊状態らしい。

そして、つい最近思い出した事がある。 
この頃、ある日学校から帰って来ると、お香の匂いがプンと強く匂った。 
母はお香を炊くのが好きだったけど、この日は特別匂いが強かった。 

母は「今日はね。たくさんのご先祖様に来てもらったの。今この部屋にいっぱい居るんだよ。」と私に話した。 

当時は何とも思わなかったが、今考えると間違いなく狂ってる。 

このギスギスした空気も、ある時霊能者さんに相談してあっさりと終結した。 
実は祖母の離婚した祖父というのは二番目の夫で、私の血の繋がった祖父である一番目の夫は既に亡くなっている。 
この人が、祖母を含めた私たちを心配して成仏せずにさ迷っているために、霊障が起きているというのだ。 
お坊さんを呼んでしっかり供養してから、ギスギスした空気はなくなり、理不尽に弟が叱られる事も少なくなった。 

再び家庭崩壊が起きている今、当時の事は今の前触れだった気がする。 

一方で、家出して実家と交流のなくなった今、小さい頃の思い過ごしのようにも感じて何とも複雑である。