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都内の巨大霊園だけあって怪談話に事欠かない。中でもタクシー怪談は有名である。

青山霊園付近を流していたタクシーが一人の女を乗せる。髪は長く終始うつむいており表情は確認できない。
おかしな点は真夏だというのロングのコートを羽織っていることで、どうにも得体が知れない。

「どこまでも行かれますか?」

質問に「××市の方に・・・」とざっくりとした場所しか言わない。とりあえずそちらの方向にタクシーは走り出した。

運転手は女が気になりミラー越しに確認するが相変わらずうつむいたまま無言でいる。そして、クーラーが効き過ぎているのかどうにも車内が寒い。

しばらく走り××市付近まで来ると
「ここからどこに・・・・」
ミラーで見ると後部座席に女が居ない。

車を停めて後部座席をくまなく確認するがやはり女は居らず、代わりに女が座っていたシートは水でもこぼしたかのようにぐっしょりと濡れていた・・・
なお、話には霊園が女の目的地というバージョンもある。

また、"その他の危険"があることを注意喚起する道路交通標識記号の「!」も霊園近辺に存在しており、霊の出現をドライバーに警告しているという噂が囁かれている。

霊園には著名人が数多く眠っているので、歴史探訪にも適した場所でもある。