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二年前のお盆の頃にあった話。俺は普段自分の部屋に布団を敷いて寝てるんだけど、
その日はなんだか暑苦しくて布団を敷かずに畳の上にごろ寝してタオルケットだけかけて寝てた。 

これがまたひんやりとして気持ちが良くて。 

そして、夜中喉が渇いたせいか起きてしまって、なんとなく伸びをしたら
体がチクチクすることに気がついた。 
きっと畳の上で寝てたせいだと思ってタオルケットをどかしてみると、
小指くらいの大きさの人が俺の足を針で刺してた。

ん!?と思って目を凝らしてみると一人じゃなく、十人いるかいないかくらいの集団だった。 
色はわからないんだけど服というか布見たいのを身に纏ってて、俺が見てるのをまるで気にしてないみたいにせっせと俺の足に針を刺してた。 

その時は無性に怖くて、何もなかったようにタオルケットをかけ直した。 
関わってはいけない、俺は何も見なかったって気持ちだった。 
まだ足のチクチクは続いてたんだけども、朝になればきっといなくなると思ったから、我慢することに決めた。 

だが、その我慢も長くは続かなかった。 
突かれてるのは多分足だけなんだけど、なんか頭のてっぺんまで痒くなるような気がして、とても眠れはしない。 

なんか急にイライラしだした。

もう一回タオルケットをどかして、太腿のあたりにいた小人を掴んで、思い切り壁に向かって投げつけた。 
するとなんの音もなくスゥ…って感じで消えた。 
そのままの勢いで足のあたりにいた小人を壁とか床に叩きつけるみたいに投げまくって、最後の一人を投げつけたあたりで体のチクチクする感覚がなくなった。 
その晩はスッキリ眠れたし、その後同じことは起こらなかった。 

それで昨日、畳がボロくなってベコベコになったから親父に手伝ってもらって畳の張替えをした。 
すると畳の下から折れた古い爪楊枝がたくさん出てきた。 
おかしなことに、その爪楊枝は溝の下のあたりが朱色で塗られていた。 
多分これが原因だったんだと思ってる。