HAWKSHAW19206022

夏のクソ暑い駅での出来事。 
その駅は高架上に設置された無人駅で使用する人達は階段を上って電車を待つ形になる。 
そんでローカル線だから一時間に2本あるかないかの運営なんだ。 

その駅は実家の近くにあるんだが、その日は仕事を抜けて実家で用を済ませ再び会社に戻る為に駅に向かった訳。 
んで階段を上るとベンチに女性が座っている。まぁ俺を加えて2人になる。暫くすると俺の後に誰かが横切った。

俺はとにかく真昼の暑い時間帯だったから気にも留めなかった。でも3人がホームにいる事になる。 
この意識はしっかりあった。最後にダウン症の青年が上がってきた。俺は彼が気になって視線を向けた。 

彼は一番奥のベンチに座ったのを確認すると俺は視線を足元に戻したが、電車に乗れるのかな、大丈夫なのかなと 
心配になって視線を再び彼に向けた。すると白基調に紫の襟染めにロマンスグレーの綺麗に髪を結っている70前後のお婆さんが彼に側に居てとても優しい目で彼を見つめていたんだ。まるで護っているかのようにね。 

俺は最初は3人目の人だと思っていた。

そうしていると電車がやってきた。まず最初の女性が乗る。次に青年。そして俺が乗った。 
まさか電車が閉まって動き出した。。 

俺はあれっ?まだ一人あのお婆さんが乗っていないよと車掌に伝えに向かおうとした時に 
ホームを見た。すると誰もいない。その瞬間、霊感持ちだから全てが理解出来た。 

あぁ彼を護っている人だったんだとな。恐怖感なんて何もない。むしろ青年を見つめる微笑みを 
含めた慈愛に満ちたあの目は、生きている人間やドラマでも見る事が出来ないものだったから。 

振り返れば平面的な出立ちな感はあったかも知れないが、全くそれだと気づかなかったのは初めてだった。