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私が「竿がある」と言うと父親が「自分が持ってきた」と言ったので 

「何でもって来るんだよー!倉庫に置いてただろー!」 

と泣きながらお前のせいだと言わんばかりに昨夜の事を父に訴えました。 

父がその場所を見てくると言ってくれたので安心しました。 

半日位たって、父が帰宅すると「う~ん縄みたいなのは無いなぁ」と言いました。 

竹やぶを管理している方に父が岩の事を聞くと、遥か昔、(弘法大師とかの時代は)その岩のある辺りは、陸地でして神社がありお神様を祭っていたらしいです。 

周りより少し高い位置にあった為、その時代から洪水がある度にその川周辺に住まわされていた方の避難場所になっていたらしいです。 

時代が進むに連れて川の流れが変わり流されたのか移されたのか岩だけが残ったようです。 

縄については、知らないみたいでした。

話を聞いた事で、少し落ち着きましたが、相変わらず隙間を直視できず家の中でもキョロキョロしていました。 

また、夜が来ました。 

とりあえず、父親の部屋で寝ることになったので割と安心して眠りました。 

夜中に目が覚めたので父親が居ることを確認し、改めて安心したのですが、数秒後に体が硬直して耳鳴りが始まりました。 

「キーン」という音が2,3秒で次第に大きくなり「ゴー」という音に変わりました。 

目は、開いたままなのに動かす事ができず、父を確認できませんでした。 

私の目には天上からぶら下がっている蛍光灯(昔タイプの和室にあったやつ)とそこから垂れ下がる紐のスイッチだけが見えていました。
 
そのうち「ゴー」という音が最高潮に高まって消えました。 

無音になった瞬間、見えていた蛍光灯に変化が起こりました。 

蛍光灯があの岩に変わり、紐が縄に変わって私の方に波打っていました。 

そして私の両腕が勝手に上がりその縄を掴もうとするのですが届きません。 

その時、私にはすべてが見えて理解できたんです。 

洪水の中、あの神社は中洲状態になっていました。 

大勢の人(書き方が難しいんですが、たぶん虐げられていた方)が山手に行くことを許されず、その神社に大勢押し寄せるんです。 

スペースにも限度がある為、全員が中洲に上がりきる事ができない為、岩に太い縄を巻きつけて流されないようにその縄に人々が捕まっているんです。 

その光景を竹の間から大勢の野次馬がニヤニヤと笑い見ていました。 

「覗いていたのはオマエらか!」「そろいもそろって人の命を笑う奴等が…」 

どういう相手かが解った途端、怖さが一転して血が沸騰する位の怒りが込み上げてきて 

「オラー!!」 

と体を無理やり起こし蛍光灯の紐を掴み電灯を付ける事が出来ました。 
その瞬間、熱い汗が噴き出して体が非常に軽くなりました。

翌朝、父に昨日の出来事を話しました。 

結構、話を真剣に聞いてくれました。 

神社に関係しているのは間違いないだろうと言う事で御祓いをしてもらう事になりました。 

そして、○○さん(あえて伏せます)と言われている所へ行きました。 

何でもその神様の処には、全国の神様が集まるらしいので、多分その神様も来られるだろうと言う事で、そこが良いだろうと言う事になりました。 

そして、祈祷をしてもらいました。 

帰る時に、家には結界を張るための「○○」(忘れました)、 
私の部屋には「木札」、 
私の体には指輪(不謹慎ですが、それなりの感じの…)を頂きました。 

それ以後は、たま~に私や兄が1階に居る時に2階から「ド~ン!」と家中に響くような音がする位で(兄は頻繁に聞いているが全く相手にしない)身体的に異変があったり、家に不幸があったりはしておりません。 

そう言えば、布団を押さえられた時に「縄を戻しますから…」と言ったのに未だに戻しておりません。 

良い様に考えるなら、私に当時の無念を知って欲しかった事とそれを見た私が本気で怒ったので成仏してくれたのかもしれません。 

そうだとすると、私が怒った時点で彼らは去っていたのかもしれません。 

お祓いの効果は不明ですが、私が結婚し家を出ているにも関わらず、父は、今でも部屋に入れる木札を毎年持って来てくれています。 

家族には感謝です。