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中学生の頃の話。俺は亮一郎って奴と良くつるんでた。
亮一郎は一種霊感みたいのがあって、キューピットさんって言うのをしていた。

しかもそのキューピットさんはキューピットさんでも毎回決った霊?が降りてくる様で
亮一郎はキューピットさんを個人の名前で呼ぶほど親しくしていた。確かヨソケさんとか言う名前。

他の誰が呼び出しても来ないのに、亮一郎が呼び出すと拾円玉やペンがぐるぐる回って前世やら未来やらを見通してくれた。

その頃、俺は社会科の中年親父教師に目を付けられて毎日毎日グダグダ意味のわからない事で怒られてた。理由はクラスのマドンナと親しくて席が隣だったから。しかも、そいつは担任で、俺の親にも敵意むき出し。「夕貴くんと同じ班になりたい人は一人もいませんよ」とか三者面談で平気で言う様な最低な奴だった。

ある日の放課後、俺は黒板を利用してヨソケさんと会話をしている亮一郎に教師の寿命はあと何年かを聞いた。すると亮一郎が持つチョークがグイングイン動いて「7」と言う数字を書いた。
中学生の俺には七年は長く感じて「今すぐ例の教師を殺せるか」ヨソケさんに聞いた。グイングイン「出来る」俺「今すぐ頼むわ」グイングイン「七年待て」。

その時はケチくせえと思ったね。

でも七年後、実際教師は死んだ。脳梗塞で。地方の大学に進んだ俺に親から連絡が来た。亮一郎との付き合いは続いていたから、俺はヨソケさんにお礼を言わなきゃと思って呼び出してもらった。

亮一郎はヨソケさんと紙で筆談を始めた。

俺はヨソケさんに聞いた「何で七年待てって言ったの?」
するとヨソケさんは答えた「友達。殺人犯に出来ない」
よくわからんが友達の友達は友達って奴なんだろうか。だけど殺人犯ってさ、ヨソケさんは俺にクソ教師を殺させるつもりだったんだろうか。
何て考えると、まんじりともしないけどキューピットさんの友達が俺にもできたらしいよ。