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これは同期Tがマイホームを購入した時の話。
ノンスタイルの石田そっくりの同期Tが次男の誕生を期にマイホームを購入した。

はっきり言って当時はちょっと嫉妬というのか同期として取り残された感があって複雑な気分だったのだけど、同じ課の連中とお祝いを持ってTのマイホームにお邪魔した。
ディープパープル好きのTにVHS時代に録画したレインボーのライブビデオをお祝いと一緒に渡したら凄く喜んでくれて、俺も当初の嫉妬めいた感情も忘れ素直に祝福の気持ちで談話していた。
マイホームは敷地も広くちょっとした庭付きで日当たりも良さそうだった。
奥さんが産後で実家に帰ってた事も有って職場仲間と一緒に長居をしてしまった。

ヘビースモーカーの俺は酒も進んだ事も有って無性にタバコを吸いたくなり、Tに断って2階のベランダへ携帯灰皿を持ってタバコを吸いに行った。
夜風も気持ち良く灰を落とさないように喫煙してると、ある不思議な事に気付いた。

Tの家のお隣さんの家の灯りが着いて居ないのだ。

夜8時くらいだったのでそんなに遅い時間でも無いし、Tの家に着いた時にお隣の奥さんが玄関先に立ってて会釈したのも覚えてる。
家族で出かけたのかと思って居間に戻ろうとした時お隣さんの2階の窓に人の姿が見えた。
Tの家の庭の向こうなので少し距離が有ったのだが、お隣の奥さんらしき人が暗い中裸で立っていた。
距離が有ったけど裸のように見えてドキドキしたのと不気味な感じがして慌てて一階に降りた。
タバコを吸ってただけなのに罪悪感に襲われ、その日はお隣の奥さんの話が出来ずに夜9時くらいにお暇した。

それから1週間後位にTと一階にお祝いに行った先輩と3人で飲んだんだが、その時にお隣の奥さんの裸らしき姿を見てしまったと話をしたんだが、Tが嘘だと笑って信じようとしない。
裸じゃなかったかもしれんけど窓の所に立っていたと言ったのだけど、Tはそんなホラ話はいいからと流された。
ホラ吹き呼ばわりされたみたいで釈然としなかったので何故かと尋ねたらTが一言。
「隣は売家だよ。」

俺が見たのは何だったんだろう…