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事故物件で思い出したけど、あれ事故物件だったのかなぁってのがある。
当時、彼女と同棲するために部屋探ししてたんだよね。
お互い働いてたから勤務地から30分以内の駅チカ条件で
おいおい結婚もする予定で家も買うだろうからなるべく安いの探してた。

色んな不動産屋回ったけど、近場の某不動産だけやたら安くて変な物件持ってたんだよね。
相場12万で7万とか。8万くらいするだろってところが4万とか。
こんだけ安いの事故物件とかじゃないですよねー?と軽く聞いても
違いますよーって笑いながらきさくに答えてくれる若い兄さんが担当だった。
ただぱっと見ニコニコしてて清潔感あってきさくなお兄さんだけど
自分も彼女もいまいち信用してなくて。目が笑ってないし話盛ってるようなところもあり。
でもまぁいい物件だったらそれでいいんで紹介してもらった物件に連れて行ってもらった。

その中の一つのマンションなんだけど、4階建のコンクリ造りでまず外壁が真黄色。
イタリア風のパステル入ったようなイエローじゃなくて真黄色。
趣味悪いマンションだなーと思って玄関入ると中の壁は普通。

ただロビーに階段もエレベーターもなくて、
ロビー突き当りを左直角に曲がった先に階段があるちょっと不便な造り。
その曲がり角の部分に50cm四方くらいのスペースがあって
ミニチュアの枯山水みたいな庭があって小さな社が置いてある。
都会のビルの隙間に立ってるようなのじゃなくて、かなりのミニ。でもちゃんと木で作ってる感じ。
とりあえず曲がり角にあるのでめちゃくちゃ邪魔。で階段上ると折り返していきなり3階。
2階は?と聞くと1階をずっと行った先の突き当りから2階専用の階段があって、
テナントが入ってたけど今は使っていないと。

目当ての部屋は3階にあって、日曜の昼間行ったのにめちゃくちゃ静か。
聞いたら1階と4階は全部埋ってるけど3階は全部空いてますとのこと。
中に入ると小綺麗で、壁紙も新しい感じ。
入口そばのトイレ普通、バス普通、玄関から廊下をまっすぐ行くとそのままリビング。
でリビング入った瞬間、空気が変わったんだよね。
リビングと他の部屋は襖で仕切られてるんだけど、襖全部開いてるし廊下からは何も仕切られるものがない。
なのにリビングを境に空気の厚みが違うというか、ねっとりした膜を張っているような感じがする。
通り抜けて違う部屋に行ったら空気普通。リビングだけ違う。
で奥の部屋の右手に厚めの刷りガラスがあって
それ1枚隔てて何故か隣と部屋がつながってる。
音丸聞こえだし、ありえないだろこの造り、と思って見たら刷りガラスの向こうに誰かいる。
小学校高学年くらいの背丈のたぶん女の子。ぼんやり肌色っぽいのが透けて見える。
ああ隣の人かって思った瞬間、3階誰も住んでませんって言葉思い出して
ええ!?と思ったら次の瞬間に消えてる。
で、営業が隣住んでないから音の心配ありませんよとか言ってる。

まぁその時点で住む気は全くなくなったんだけど面白いから営業が彼女について行ってる隙を見て
リビングとの境界線から手を出したり引込めたりしてた。
やっぱりリビング側の空間に入った部分だけ空気がねっとりしてる。不思議だなと思ってたら
後ろから「やっぱり分かりますー?」って営業の声がしたんだよね。
やっぱりって何だよと思って振り向くと、常にニコニコしてた営業がその時だけめちゃくちゃ無表情なんだよ。
分かります?の後何も言わずにじっーとこっち見てる。一瞬ぎょっとしたけど「何がですか?」って聞いたら
「え、何かおっしゃいました?」って。「いや、分かります?って聞きませんでした?」
言っても営業???状態。あれ、何も言ってませんよな空気になって。

で結局その部屋に入ることはなく他で見つけたところに決めたんだけど
すいません、そちらに決めましたって某不動産の営業に電話したら、やたら食い下がる。
その食い下がり方が異常で、自分らが決めた物件をこちらで調べますとか言ってきて、
調べたら同じ階の住人にちょっと問題ある人がいるからやめた方がいいとか言ってきて。
なんでお前にそこまで分かるんだよってことでその話自体嘘だったんだが(隣人は普通のいい人だった)
やたら黄色マンションを勧めてきたんだよね。すいません決めたんで、ってそこで終わり。

事故物件なのか何なのかよく分からないけど変なところだったと思うよ。