361 : ◆FE5Cnx7zJI [sage] : 投稿日:2003/06/30 22:15:00

   マフラー 

ある小学校に、一年中赤いマフラーをつけている少女がいた。 
ある日、同じクラスの少年がその少女に、 
「おい、何でいつもマフラー着けてるんだ?」 
と聞いた。すると少女は、 
「あなたが私と同じ中学校に行ったら、教えてあげる。」 
と言った。 


362 : ◆FE5Cnx7zJI [sage] : 投稿日:2003/06/30 22:15:00

少女と少年は2人とも受験をせず、同じ中学校に入った。同じクラスだった。 
ある日、少年が少女に、 
「約束どおり教えてくれよ。何でいつもマフラー着けてるんだ?」 
と聞いた。すると少女は、 
「あなたが私と同じ高校に行ったら、教えてあげる」 
と言った。 



363 : ◆FE5Cnx7zJI [sage] : 投稿日:2003/06/30 22:15:00
少女は偏差値が高い学校に入り、少年も彼女に理由を聞くためだけに受験し、同じ高校に入った。同じクラスだった。 
入学式の日、少年が少女に、 
「お前、何でいつもマフラー着けてるんだよ?」 
と聞いた。すると彼女は、 
「あなたが私と同じ大学に行ったら、教えてあげる」 
と言った。 



2人は偏差値の高い同じ大学に入った。同じ学科だった。 
いつしか2人は付き合い始めた。仲が良く、ほとんど公認のカップルだった。 



364 : ◆FE5Cnx7zJI [sage] : 投稿日:2003/06/30 22:16:00
2人は大学を卒業し、同じ会社に就職した。 
やがて結婚し、同じ家で暮らすようになった。 
ある日、男は女に、ふと、何の気なしに、 
「なあ、お前、何でいつもマフラー着けてるんだっけ?」 
と聞いた。すると女性は、 
「そうね。そろそろ教えてあげる」 
と言った。そして、始めてマフラーを外した。 

すると、 

彼女の首が、ごろん、と床に落ちた。 
男は戦慄し、その場に凍りついた。 
「あなたも、私と同じにしてあげる」 
首が言った。そして、赤いマフラーを持った体が動いた。 
次の瞬間、男の首には赤いマフラーが巻かれ、「それ」が物凄い力で引っ張られた。 
男の首が千切れた。 
ごろん、と床に落ちるはずの首が、落ちなかった。 
彼の首に青いマフラーが巻かれて、分かれた体と首をつなぎ止めていた。 



365 : ◆FE5Cnx7zJI [sage] : 投稿日:2003/06/30 22:16:00
それからも、もちろん今も、 
赤いマフラーをいつも着けている女性と、 
青いマフラーをいつも着けている男性は、 
同じ家で、いつもと変わらず暮らしている。