kumakichi923_TP_V

以前(2,3年前)に家族でスキーに行きました。
その時は他の家族ぐるみで仲がいい方々と合流することになっており、父が運転し、僕たちは宿泊先のホテルに夜向かっていました。

家を出て、高速道路を使って目的地近くのインターで下り、カーナビに従って国道を進んでいました。
もう少しで目的のホテルに着くぞと親に言われ、僕は確認でカーナビを見てみました。すると、僕たち家族が乗っている車が明らかに大通りから
外れていることが分かり、窓から車外を見ても、人家など見当たりませんでした。

父は昔スキーに勤しんでいた時に来たことがあるホテルのようで、
始めは「近道だってわかってるのかな」と安心していましたが、段々と道幅が狭くなっており、父も「こんな道は知らない」と言うので不安になっていました。

もう僕はこの事態が怖くなってきたところ、カーナビを覗いてみるとその先の道で表示が途切れているのが分かりました。
僕は「なんだ道を間違えたのか」と胸を撫で下ろしました。ただ、カーナビは「そのまま進んでください」と機械的に言っていました。

父が「このまま一応進んでみて、道があるかも知れないし、確かめてから戻ろうと」と言いました。
正直僕は嫌でしたが、運転しているのは父だし、反対はしませんでした。そして表示してある道の終了地点付近まで来ると、
前方に車一台が通れるかどうかぐらいの小さなトンネルがあり、その後ろは大きな森になっていました。
僕は怖すぎて泣きそうになりました。そのトンネルは奥まで続いているのか、車のライトでも奥の方は見えませんでした。
これはヤバそうだとその場にいた全員が感じたのか、「早く引き返そうよ!!」と口ぐちに言っていました。
するとまたカーナビが機械的な声で「前進してください」というのです。
その瞬間、父が車をバックで走行させ国道に戻りました。そして新しいルートで目的のホテルに向かいました。
ホテルに到着してからは、家族で誰もトンネルの話をする人はいませんでした。

翌朝、一緒にスキーをすることになっていた一家と合流しました。一緒のホテルだったので、僕が前日のトンネルについて聞いてみると、
彼らは僕たち一家よりも夜中にホテルに向かって国道を車で走っていたようで、その車のカーナビでも例のトンネルに向かう道に誘導されたと教えてくれました。
ただ、僕たちと違っていた点は、そのトンネルはその一家が見た際には塞がれていて、とても奥まで続いているようには見えなかったということです。
僕たちが見た際には確かに塞がれていなかったし、奥まで続いているように見えました。