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俺が小学校低学年だった頃のある日の話。
その日は学校行事で学年全体で市内の遊園地に行くことになった。

と言っても徒歩オンリーだし、俺の場合は家から学校に行くよりも近いくらいの近所。
(大阪某所の遊園地で数年前に開園100周年を迎えたと言えば分かる人には分かると思う。
 あの頃からミニ四駆とかDBとかのイベントやってたし、最近でも初音ミクやら進撃の巨人やら色々やってるところ)

小学校低学年だから当然自由行動なんてものはなく、園内では全員でアトラクションを周っていき、希望者が乗るという形式。
そんな感じで次へ次へと進んで行ったんだが、あるアトラクションを降りた時にそれは起きた。
俺は終わった後の余韻にひたって少しだけ伸びをしたんだが、その途端に周りにいた人間が姿を消した。
クラスメイトも同学年の友達も、引率の教師までもが本当に忽然と全員消えてしまった。
涙目になりながら辺りを見回したけれど、目の届くところには誰もいない。
ただいくつかのアトラクションが動いてるだけ。
もう心細いなんてものじゃなくて、泣きながらどこへともなく歩いてると教師の一人がやってきてどうにか合流できた。

帰って母にその体験を話したら、余韻に浸ってる時にぼーっとしてた(あるいは立ち寝してた)んじゃないかとのこと。
確かに俺は昔からぼーっとしたところがあるから「そんなものかな…」と納得してた。
(実際今でも電車で寝るのは日常茶飯事だし)
でも冷静に考えてみると不自然なんだよな。
一瞬立ち寝したのが本当だとしてもそんな一瞬で100人近い子供が全員視界から消えるほどの距離に行くか?
子供の足だし、まして大勢で来てるならワイワイ騒いで更に移動が遅くなりそうだし。
仮に子供と教師全員が立ち去るほどの時間立ち寝してたとしたら、誰か一人くらいは異常に気付くだろうからやはり不自然。
何だか自分だけが時間を飛ばされたようにも思える。

ちなみに俺は教師の一人がやってくるまでに誰かに出会ったり会話したりした記憶は無い。
この手の体験だと「時空のおっさん」なる人物が出てきて戻してくれることもあるらしいけど、俺の場合はそれじゃないと思う。

もう一つ余談だけど、別の年の学校行事で同じ遊園地に行った時には「びっくりハウス」で都合悪く俺達が乗った時に機器が故障したことがあった。
(床が揺れて天井や壁が回転するやつね。外観は顔の付いた木だったかな)
それで出る時に隙間をジャンプしたことは覚えてるんだが、このトラブルは流石に関係無いよな…

ちなみにその遊園地は当時の自宅から近かったこともあって幼稚園の頃からよく連れて行ってもらってたけど、
園内でそんな奇妙な体験をしたのは後にも先にもその一度だけ。

・この事を最近思い出したのかそうでないのか
 「夢だ」「立ち寝してただけだ」と無理矢理自分に言い聞かせてたけど、20年くらいずっと引っかかってた。

・合流した教師と、このことについて何も話さなかったのか
 話した…とは思う。でも「ぼーっとしてるから…」とか至って普通の反応だったと思う。

・余韻に浸ってる時間と合流するまでの時間はどのくらいか
 余韻に浸ってたのは一瞬だったはず。それこそ軽く伸びと深呼吸をするくらいの時間。
 一人になってから合流するまではどれくらいだろう? 数分くらいかな?
 体感で何時間も迷ってたような記憶は無い。

・そのアトラクションはどのようなものか
 多分メリーゴーランドかコーヒーカップかウォーターパレードか、そんなゆるめのタイプだったはず。
 高所恐怖症だから絶叫系は有り得ない。屋内系でもなかったように思う。

・園内は見渡しの良い所なのか、建物アトラクが沢山あるのか
 道は割と広かったからそれなりに見通しは良かった気がする。
 (まぁ広いと言っても子供の目から見ての広さだけど)
 アトラクションは見える範囲にいくつかだったかな?

・アトラクションに乗りに行った時、友人知人と一緒ではなかったのか
 乗る前も乗ってる時も降りた直後も同じクラス・学年の友達と一緒だった。
 グループごとに分かれての自由行動とかも無かったし。
 (もちろん一度に希望者全員が乗るのは無理だから、実際に乗るのは何回かに分けてだった)

・孤独になってた時、他のクラスメイトたちはどういう様子だったのか
 いなくなった、と言うか消えたから困ってたんだ。

・昔からイベントが多いようだが、その時のイベントは覚えているか
 その年のことだったかどうかは忘れたけど、学校から遊園地に行った時にDBのイベントやってたのは覚えてる。
 確か魔人ブウに呼びかけるとブーっと白い煙を吹き出すやつがあった。

ちなみに最近母に改めてその時の体験を話してみたら、
母も子供の頃に同じような体験をしたことがあって「迷子になる時は誰だってそんなもの」とのこと。

それよりも母としては俺が生まれて物心付く前、まだろくに言葉も覚えてない頃から「まっちゃ! まっちゃ!」と言ってたことの方が不思議らしい。
母は茶道の経験があったんだけど、俺が生まれてから数年は色々と忙しくてご無沙汰だったとのこと。
にも関わらず、教えても飲食いさせてもいないのに俺がいつの間にか「抹茶」という言葉を覚えていたのが不思議でならなかったとか。
確かに俺は今でも抹茶アイスとか割と好き(一番好きなのはバニラやチョコみたいなシンプルな奴)だけど…
これって胎内記憶というやつなのかな?