BOB20614H001_TP_V

昔、バイクの免許を取ったばかりの頃
とにかく林道を走るのが好きで 地図を見ながら
次はどこへ行こうかと胸を弾ませていた
(夜のビパークも好きだった)

相模湖から奥多摩へ向かう林道は何本かあり
どこの道だったか忘れてしまったが ここだ!
と思った俺は地図を頼りにその道へ目指した・・・
夜も暮れて そろそろどこかでビパークポイントでも
探そうかと思っていた時 片道通行の赤信号に
差し当たった・・・もちろん こんな夜の林道に対向車など
来るはずも無いが 今まで軽快に走っていたので
まぁ エンジンを休めるのも良いかと止まってみた・・・
アイドリングの今にも止まりそうな パラン パランという
音と 回転数が下がった為 暗くなるヘッドライト
少しゾクッと感じた・・・
すると 後方から林道を上がってくる灯り
バックミラー越しに除くと どうやらライトは一灯に見える
あぁ・・俺と同じ 物好きのバイクMENかと ほっとした
のもつかの間 こちらへ向かってくるが減速する気配無し
こいつ 信号無視する気だな とバックミラー越しに
追い越して行ったが 追い越したはずなのに 目線の先には
何も居ない・・・ えっ! と思い降りかえってみたが
テールランプにうっすら赤く染まった 闇夜だけ・・・

幽霊や超常現象など信じて居ない訳では無いが
産まれてこのかた体験が無いので さすがに焦り
信号が青に変わるまでの カウントダウンが
あと5秒というところで 一気にアクセルを上げた・・・
待てよ・・こう言う時は焦らず騒がずと自分にいい聞かせ
くねるカーブを アウトインアウトのセオリーどおりに
ゆっくり急いで走らせた・・・
しばらくするとカーブの出口付近に数台の車が見えた
減速し 周りを見渡すと 眼下に焚き火の光があった為
一目散にその光へ向かった・・・
何も無かったかの様に 「こんばんわ ちょうどここで
ビパークしようと思ったら 人がいらっしゃたので
びっくりしました・・・」などと 話し掛けてみると
おぉー と歓声の中 まぁまぁ 一緒にバーべキューでも
やろうという話しで盛り上がった・・・
先ほどの体験もすっかり忘れ 見ず知らずの方と
盛り上がっていた最中・・・

一人の女性が 「あれ? 何あの光?」と
山の頂上付近を指差した・・・
皆、「なんだよ・・」 「どれぇ?」などと
暗闇の中 凝視した・・
すると・・・その光は ぐんぐんとこちらへ向かって来た
「うぉーぃ!! 何だあれぇー!!」 皆口を揃えた
俺はとっさに さっきの体験を思い出し まさか・・
というのと ほらやっぱり というのと何か複雑な気持ちで
いた・・・
誰かが「に、逃げた方がイイじゃない?」と セリフが早いか
どうかの所で 「うわぁー!!」という様に 車へ向かって
しまった・・・
俺も逃げたいのは本音だったが あれが何か見てみたい好奇心
もあって しばらく バイクの陰に気配を消していた・・・
サーチライトの様なものが 先ほどの焚き火や バーベキュー
も跡を照らしている・・・
こりゃぁ UFOか? ヘリならバタバタと音が聞こえるしなぁ
などと かなり冷静に考えていた・・
サーチライトが 俺のバイクに気付いた! やべぇ・・・
グッと左手で バイクのグリップを握り 身を伏せたが
あまりにビビってたらしく なんとバイクを倒してしまった!
しまった!・・・
これはもう 冷静に考えてる暇など無い・・

とっさにバイクを持ち上げ キーをひねったが
セルモーターなど付いているバイクでは無かったので
そのまま 2速で走りがけ・・・エンジンの「ブウォーンー」
とともに 思わずアクセルを全開にしてしまった為 まるで
 暴れ馬を追い掛ける様な状態でバイクと一緒に平走してしまった・・・
一気に飛び乗り エンストすんなよ! とバイクに言い聞かせ
元来た林道へ駆け上った・・・さっきの光も 獲物発見っ! 
といわんばかりのスピードで駆け上がって来た・・・
ちょっと 洒落にならんぞこりぁー と思いながらも今までに無い
多分 世界レーサーよりも速く(?)林道を走り続けた・・・
例の光は サーチライトなるものを照らし続けながらまるで
遊んでるようかに遠のいては近づいている しばらく走ると
やはり世界レーサーばり(?)の走りをみせたせいか 
先ほど逃げていった 車のテールライトが見えてきた・・・
4WDのデカイ車だったので この狭い林道ではこのスピードで
精一杯だったのであろう・・・ すぐに追いついてしまった・・・
前を走る車は限界速度・・・後方からは謎の光・・・
どっちにしても 前の車が事故るか 俺が事故るかそんな状態が
続くなか 一本の車止めがしてある道が前に見えた・・・
この状況なら車は入らないだろうな・・・
バイクなら何とかなるか あの隙間・・・多分 選択に2秒とは
掛からなかったと思う・・ こっちに来たら来ただ! そん時ぁ
どうにかなるべ! 僅か50Cmぐらい(多分・・)の隙間めがけて
足が当たらないように まるで仮面ライダーの様に足を後ろへ廻し
車止めの間をくぐる!!「チッ!」 何か当たったな・・・
ステップか?バイクが振らつく・・・ くそ!っと 姿勢を整え
バックミラーを覗くと・・・なんと あの光は 車の方に興味が
移ったらしくそのまま行ってしまった・・・

光の仲間がいるかもしれない と思い エンジンを止めた
とにかく真っ暗・・ 何も無い感じ・・・それの方がよっぽど怖い
ていうか あの車の人たちは大丈夫なのか??
何か俺が 連れてきてしまった様にも思って 罪悪感が増してきた
「よし! 追いかけよう!」 そう決心した俺は 再び林道へ出た
 林道のカーブよりも空の方が気になりながら また あの車が
事故でも起こしてなければ良いと いろんな考えが頭の中を回っている
そうこうしているうち 林道の頂上付近に差しかかった
うっすら 空が白んできてる・・・ とにかくあの 4WDを探さないと
と思い バイクを走らせたが 結局 夜も明け 奥多摩の麓まで来ても 
見当たらなかった・・・ もちろん事故った形跡も皆無だった・・・
うまく逃げられたんだと心に思い 帰路についた・・・
2ちゃんねるで もしこのレスを見て 心当たりのある方がいたら
レス下さい。 とにかく あれから15年近く経ちますが 
とても 心配に思ってます・・・ 
ちなみに その帰り道 青梅でノーヘルで白バイに捕まりました・・・
あのバーベキューした河原で慌てて メット置いてきちゃったもんで・・・