Redsugar20207089_TP_V

大学生だったその人が、夏休みに友人と北関東をドライブしていたとき。
夜10時頃、立ちション目的で車を止め、そんままなんとなく友人と道路沿いの
山(というかただの斜面?)を登ってみたそうだ。

近くには川の上流もあり、せせらぎも聞こえる。
木々の間からの月明りで歩くのには困らないものの、足元の物すらよく見えない。
何か本のようなものを踏んづけたりして「これ、エロ本かな?」とか言っていると、
二人の耳に遠くから人の声が聞こえてきた。

それとなく耳を澄ましていると、やがて集団の「わっしょい、わっしょい」というかけ声だと
わかった。
「ここら辺のお祭り?」と思ったのも束の間、今度はその声は人の走る速度lで斜面を
降りてくる。
なのに、そのかけ声の距離が10mほど先になっても、見えるべき人の姿は見えなかった。
ただ、声だけが近づいてくる。
「わっしょい、わっしょい」 「わっしょい、わっしょい」 「わっしょい、わっしょい!」

恐怖と、それ以上にわけがわからず立ちすくむ彼らとその声が重なり、取り囲まれたとき、
突如そのかけ声は
「かえれ!かえれ!」
という叫び声に変わり、声は止んだ。
物も言わずかけ降りる友人。彼自身は体がすくんで動けなかったが、その警告以上の
危害も声もなかったそうだ。(もちろん体が動くようになったら一目散に逃げた)

特に有名な謂れなどがある山でもなく、なんであんな声が聞こえたかはわからない
そうです。