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駒ヶ根の別荘地に念願の別荘をローンで買った親友に誘われ、
今年のお盆休みに3泊した。

1泊目の観光案内も早々寝て、翌日、朝早くから駒ケ岳周辺登山をした。
ロープウェイ乗り場から千畳敷カール、中岳、駒ケ岳、もどって
宝剣岳、極楽平、ロープウェイ乗り場と時間をかけて山を堪能した。

その夜は別荘で多いに盛り上がり、親友と違って酒好きの私は、
ワインやビールをしこたま飲んでコテント熟睡してしまって、
翌日の朝を迎えた。親友は青ざめた顔をしてもう起きていた。

「もう1回今日も登ろう。」「昨日登ったやないか。」
「いやどうしても登らなあかんねん。」親友が事情を話し出した。
「昨日 宝剣岳から極楽平へ行く途中に遭難の碑があったやろ。」
「あそこで ケルンが積んであったのを躓いて崩して そのままにしておりたんや。」
「あの近くで しょんべんもしたしな。」
「昨日の夜 おまえ はすぐに寝てしまったけど遅くまでTV見てて、
 さあ寝よかと思って電気消してからしばらくして、別荘の周りを複数で話し声や歩く音がしたんや」
「そのうち庭側に廻ったように思えたからカーテンの隙間から覗いたら、
青白い顔をしたちょっと古い登山姿の3人がこっち見てて立っていた。」
「足元は透けてて、口々に ここだよ とつぶやいていた。」
「こわくなって布団にもぐって なむあみだぶ なむあみだぶと唱えて朝を迎えたんや。」
「おまえは いい気なもので グーグーいびきかいて寝てたな。」
事情が判ったので、その日、再び、ロープウェイから極楽平経由で遭難の碑へ行った。

ケルンを直し、塩と、水をそなえ、線香をあげ、
般若心経を二人であげて十分な供養をした。
幽霊を見たことのない私は待ち構えたが、その日の夜はなんの怪現象もおきなかった。
般若心経のお経のコピーをいつもカバンに入れているが、
これほどありがたいお経はないと思う。何か怖いことがあったとき、
このお経は本当に効果があるように思う。

その後も親友の別荘は何事もなく平穏のようだ。