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鈍色蝶々さんからの投稿です!ありがとうございます!

昔々あるところに、何某左衛門という豪傑として国中にその名を知られたお侍様がおりました。

ある晩、お城のお勤めを終えた何某左衛門が、自宅に帰ろうと夜道を一人で歩いていると
前方で、なにやらぼんやり光るものがフワフワ漂っていました。

あれはなにかと目を凝らすと、なんとそれは女の生首でした。
普通ならば悲鳴を上げて一目散に逃げ出すところを、流石は豪傑の何某左衛門
「あれが噂に聞く抜け首という妖怪か。」と、その生首を平然と眺めていました。
それに気付いた生首は、何某左衛門の元へ近寄ってくると
「おまえはわたしが怖くないのかい?」と、尋ねてきました。

しかし、何某左衛門は眉一つ動かさずに
「おまえなどなにが怖いものか。」と、豪快に笑い飛ばしました。
すると、生首は何某左衛門に「はぁ、はぁ、はぁ。」と息を “3” 回吐きかけて
どこかへと飛び去ってゆきました。

その晩からちょうど “3” 日後、何某左衛門は原因不明の高熱を出して亡くなってしまった、との事です・・・・・・

抜け首:ろくろ首の原型と言われる、夜になると体から首が外れて飛び回る妖怪の一種