003stockphoto_TP_V

10年以上前の、実話です。 

当時小学生でしたが、自分の家族といとこの家族でキャンプすることが夏の一大イベントでした。 

その年、静岡県のあるキャンプ場にいったときの話です。 
  
いつも通りカレーをつくったり釣りをしたりして楽しみ、あっという間に次の日になりました。 

朝、叔母さんが「昨日、トイレで夜起きたんだけど○○ちゃん(僕の名前)のテントの上に白いヒラヒラが見えたよ。タオルみたいな。風になびいててちょうど一旦木綿のようだったけど目をこすってみてみたら何もなくって。おばけかしら笑」と言ってきた。 

化学系の仕事をしていてそういうものを信じそうにない叔母さんがいったことで印象に残った。 

テントをたたみ帰る準備をする。その帰りの車の中で母の携帯電話に一本の電話が。 

「知り合いのおばあさんが深夜2時すぎに亡くなった」

というものだった。 
  
このおばあさん、関係を説明するのが難しいのだがとにかく僕と弟をよく面倒みてくれたおばあさんだった。 

当時、幼稚園や保育園ではなく家庭教師を兼ねた個人養育に預けられていた家庭のおばあさん。 

僕らを「○○ちゃん、お菓子上げよう」と愛してくれたおばあさんだった。 

ただその家の人はこのおばあさんを邪険に扱っていた。人柄はこのおばあさんの方がその家の人びとよりいいなということを僕と弟は感じていた。 

けれどその家の人たちはなぜかおばあさんを隅っこの部屋に押し込みきつい言葉を投げかけていた。 

そんななかで僕と弟はおばあさんに愛され、それで僕らもおばあさんを自分の実の祖母のように慕っていた。 
  
車のなかで叔母さんの白いヒラヒラの話をすると

「おばあさんが会いに来たのかもね」 

という話になった。叔母さんに確認するとたしか白いヒラヒラをみたのは深夜2時頃だったという。 
  
幽霊などは信じていなかったがそれを聞いてなんか不思議な気持ちになったことを覚えている。