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実は昨日、女性二人だけで心霊スポットに行ってきたんだけど、そのときの話。 

私は霊感が並だけど、友人Mは霊感が強い女性。二人ともオカルト好き。 

三日前、Mに、岡山にある心霊スポットに行こうと誘われて、私も最初は渋っていたが、興味はあったので行くことにした。 

場所も事前に調べ、吟味した結果、倉敷市の鷲○山スカイラインと、おまけで由○山のお札の家近辺まで行くことになった。 


二人とも、数珠やお塩は準備済みで、車内の四隅に置いておいた。 

夕暮れ時に、二人を乗せた車は岡山市を発った。 

まず、鷲○山に向かう道中で、私は既に何かに頭を触られ、不快だった。 

道中で既に、Mは頭痛がし始め、私もこめかみが痛くなっていた。 

そして、約1時間半後の午後6時半頃、鷲○山スカイラインに突入。 

既に暗い山道は、それだけでゾクゾクする。ただ、空が妙に紅く、空恐ろしい。 

何故か車内の温度が冷え込み、運転席にいるMが寒いと言い始めた。 

そして、あそこに人が立ってる、赤ん坊が浮いて歩いてる、くねくねした白い光や緑の光が飛んできてる等と互いに霊視結果の報告をし始める。 

彼女は何回か急ブレーキを踏んで、青い顔で、私に「人、轢いてないよね?」と確認してくるが、その度にまたかーと思いながらやり過ごした。 

そのとき、怖かったのは、視えるものより、視えるものに影響を受けると、運転が困難になる彼女の体質だったけどw 

既に、左手は痺れて動かなくなってて、右手だけでハンドルを切ってたし。 

そして、鷲羽山スカイラインの時点でウンザリするほど視ていた私は、もう帰ろう、と言うが、彼女はもう一カ所行きたいとごねて、お札の家まで行くことになった。 

そのときには、痺れも無くなってたみたいで、両手で運転してた。

次にお札の家に向かう。時刻はまだ午後7時過ぎ。 

お互いに痛む頭を摩りながら、ナビで由○山に囲まれた琴○北小学校まで進む。その学校の裏の狭い県道に例の場所があるのだ。 

流石に家まで丸腰で行くのは危険だから、近付くだけにしよう、ということで、車を走らせる。 

途中で何度もカーコンポから流れる音楽にノイズが入ったが、その度に気のせいだよね!と励ましあう馬鹿二人。 

由○山の山道兼県道はとても暗く、既に午後7時半を過ぎていた。
 
また、途中で彼女がブレーキを踏む。 

「さっきの、踏んだ?」 

「人(幽霊)はいなかったから、大丈夫だよ?」 

「違う!さっき動物の死体がそっちにあったんだって!」 

「踏んでたら、もっと肉とか骨とかが割れる嫌な音がするから、踏んでないはずだよ」 

「そう……だよね」 

今度は動物の死骸かー、と思いながら、目的地までなんとかたどり着いた。 

そこには、小さな消防署の奥に、鬱蒼たる林に囲まれた軽自動車が何とか通れるレベルの県道があった。 

無理矢理そこを車で通り抜ける。 

すると、運転席のMがすごい形相で私を振り返る。 

「ヤバい!ここお墓があるんだけど!」 

「ホントだ!なんでこんなところにあるの!?意味が分からない!」 

そこには、綺麗な長方体の墓ではなく、無縁仏の入った墓のような崩れた岩のような墓石が一つ、ぽつんとあった。 

その墓を撥ねないように慎重に道なりに進み、私達は急発進でそこを離れた。 

二人で怖かったねーと言いながら、帰る。

帰り道、由加山から離れたコンビニで、一休みすることにした。 

すると、先に降りたMが私のいる側(助手席側のタイヤ付近)を見て青ざめた顔で絶句している。 

口をぱくぱくさせながら、私をすごい勢いで手招きする。 

なんだろう?と思って私が車から降りると、そこには。 

ブレスレット型の水晶の数珠が一つ、落ちていた。 

流石に私も悲鳴を上げ、何故、こんなタイムリーに、こんなところに数珠が!?とパニックになった。 

素手で拾うには恐すぎるので、手に塩をまぶし、ダッシュでコンビニの店員さんに届けた。 

しかも、それだけではなかった。 

どうやら、後部席に積んだぬいぐるみの一体に変なものが憑いたようで、顔色が曇ってる。 

急いで車外に出し、塩を掛けて簡単に祓おうとするとぬいぐるみにピキッとシワが入った。 

塩を掛けただけで、ぬいぐるみにシワなんて入るはずがないのに……と、もう、この時点で気を失いそうだったが、必死にこらえた。 

実は、これ書いてる今も頭痛がしてきて、ヤバい。 
連れ帰ってはないと思う……元々部屋にいるやつの所為だと思うけど、よく分からない。 

ホントに怖かったのは、行きより帰り……まさに行きはよいよい、帰りは怖いというか。今までで一番怖かった体験だった。 

でも……今気付いたんだけど、動物の死骸しかり、数珠しかり、毎回、私の座る側にばかり、変な現象が現れてたんだよね。 
なんか、意味有りげで、すごく怖い……。