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10年前に亡くなった父方の祖父さんは70年以上僧職に就きながらも 
一度たりとも霊を見たことのない0感者。 

だから霊の存在はまったく信じてなかった。 

葬式でお経をあげるのは故人じゃなくご遺族を慰めるためのものだって言ってたぐらい。 

で、次男坊である私の父は寺を継がず人形店に就職した。 

その人形店で人形供養サービスを始めた。 

人形店も当時は人形供養サービスをしているお店なんてあまりなかったし社員の身内がお寺さんならちょうどいいんじゃないか?という軽い気持ちで始めたんだけど思いの外利用するお客様がいらっしゃった。 

人形供養サービスが軌道に乗った頃、いつも通り人形を燃やしていたら祖父が突然「あそこに観音さまがおらっせる」って煙を指さし言った。 

その時、人形供養に立ち会っていたのはお経を読んでいた長男と私の父。 

父と叔父は最初は「とうとうボケたか」と思って聞き流していたけどあまりにも祖父がしつこく言うので、持っていたカメラで指さす方向を撮影した。 

(ちなみに父がカメラを持っていたのは、上司命令で宣材用の写真を撮るためだったらしい) 

ここまで書けば察している人もいるだろうけど、現像したら観音様が写ってたわけだ。 

父は「煤かなんかだと思うけどね」って言っていたけれど、そのわりにはハッキリ観音様のお姿が判る。 

どれぐらいハッキリしているかというと、しばらくして地元の新聞に写真が載ったぐらいw 

だからといって、その後特段いいことも悪いことも起きてないんだけどね。 

せいぜい祖父が亡くなる時、文字通り眠るように事切れたぐらい。