710 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 02:00:37 ID:/ycm8qNnO [1/8回(携帯)]
携帯から失礼します。2年前の話。 
まずは夢の中からなんだけど、気付いたら変な館の中にいた。なんていうのか…よく館の玄関から二階に続く大きな階段があって囲むように手すりのある、あんな感じ。 
俺はその手すりに両手をついて下を見下ろしてる。なんでこんな所にいるのか考えていると、 
一階の左手の扉から友人が出てきて俺の足下の扉に歩いていった。あいつに聞いてみようと後を追って扉を開けたんだけど、廊下がずっと奥まで続いてて友人は見当たらなかった。 
すぐ左に扉のない部屋があったので入ってみると玄関とはうってかわって凄くボロボロな、凄く広い灰色の部屋。 
部屋の所々に瓦礫があり、窓は何も張ってない。そこから入ってくる光が強かったのを覚えてる。壊されたというよりは建設途中で投げ出された感じ。 
部屋には黄色い帽子を被った幼稚園児が二人いた。一人は俺の右前に同じ方向を見て立っていて、もう一人は更に右奥で左を向いて立ってた。 


711 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 02:25:23 ID:/ycm8qNnO [2/8回(携帯)]
二人とも動かないんだけど手前の一人がずっと一点を見ていたのが気になって、すぐ後ろに立って同じところを見てみた。けど何も見えない。 
なんかどうしても気になって幼稚園児の両肩に手を置いて何を見てるのか気になって聞いてみると、 
「緑の服着たおじさん」 
とだけ返ってきた。それからンッと空中を指差した瞬間、全身が鳥肌立った。保護色の生き物が動いたから初めてそこに居るのが分かったみたいに、空中がぐにゃっと人型に歪んでこちらを向いた。 
凄く敵意を感じて「こいつはヤバい!」と怖くなり肩に置いた手にぎゅっと力を入った。その人型の何かがこっちに歩いてくるのに焦り、幼稚園児を引きづるようにしながら後退する。 
すぐに壁にぶつかって下がれなくなったところで幼稚園児が 
「緑の服着たお父さん」 
と、ボソっと呟いた。 
何故か「絶対に違う」と確信めいたモノがあって、幼稚園児を強く後ろから抱き締める。 
そして言い聞かせるように 
「違う。それは君の」 
お父さんじゃないと言おうとしたところで急に透明な手が伸び、何も反応できずに首を鷲掴みされた。



712 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 02:45:18 ID:/ycm8qNnO [3/8回(携帯)]
そこから一気に掴む力が強くなって体に力が入らなくなる。当然息もできなかった。パニクって視界が定まらないなか更に視界がボヤけて透明な何かも見えなくなる。 
もう息が続かなくなり、死ぬぅ!!と胸中で情けなく叫んだとき目が覚めた…というより跳ね起きた。人生で跳ね起きたのはこれが初めてだった。 
全身汗だくで酸素を求めて上を向きつつ喉の音が鳴るほど一気に空気を吸い込んだ。吸って吸って限界まで吸ったところで息を止め、ゆっくりと吐き出す。 
頭がボーっとする中で必死に今見た夢を断片的に思い出そうとした。 
舘で、あいつがいて、追いかけて、幼稚園児が二人、透明な何か、緑の服着たお父さん、 
違う、それは君の 
というところで今度は現実に透明な手に首を絞められた。後ろの壁にゴン!と響くほど叩きつけられて腰が少し浮くぐらい力が強かった。もう訳が分からない上に丁度息を吐いたところだったからすぐに息が続かなくなる。 
ふと心霊番組で「腹に力を込めるといい」と言っていたことを思い出して力を入れるけど効果なし。涙が出てきて今度こそ死ぬ!と思ったところで急に凄くイラっといた。



713 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 02:53:38 ID:/ycm8qNnO [4/8回(携帯)]
何にイラッとしたのか未だにわからないけど、とにかくムカムカしてきて腹の底から 
「どけっ!!」 
と叫んだ。叫んだ瞬間手がふわっと粉みたいになって消えた。 

涙、鼻水、涎と顔をぐちゃぐちゃにしつつ長距離マラソンを終えたときみたいに呼吸を繰り返す。すぐに誰かのところに行きたかったけど、大学がたまたま平日休みの日で家に居なかった。 
すぐにPCを立ち上げて普段使わない、誰も見ないであろうWindowsのブログに忘れないように夢の内容と現実に残ったこと書いた。 

まぁここまでなら良かったんだ。いや、死にかけたけど…まだ寝ぼけてたとかで自分を言い聞かせれたんだ。 

長文失礼です。あと少し書きます。



714 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 03:29:11 ID:/ycm8qNnO [5/8回(携帯)]
それから二週間と三日後、大学の就職活動の説明会でいつもと違う校舎に行ったんだ。 
一番後ろの席でボーッと話を聞いていたら眠くなってきて、机の手前ギリギリで腕を組んで寝たんだ。 
そしたらまた舘の中なんだ。玄関の中央から始まった。すぐにこれは夢だということに気づいたけど起き方がわからない。起きろ!と念じるけどどうにもならない。 
視界の隅に一回目に玄関で見た友人がチラついたけど声をかける余裕もなかった。ひとりで悶えているとあの部屋からゆっくりと…かなりゆっくりと透明なやつが近づいてきた。 
ヤバい!ヤバい!覚めてくれー!と力の限り叫んだとき、凄く奇妙なことが起こった。 

まず夢の中の俺を第三者視点で見え、現実に寝ている俺も第三者視点で「同時に」見える。ゲームのように画面が分割されてるわけでもない。更に五感も同時に感じる状態。凄く変な感じだった。 
けど現実の方は金縛りにでもかかったように動かなかったため、夢の中で中腰で踏ん張りながら全身に思いっきり力を入れて「起きろー!」と叫んだ。 
すると現実の組んでる腕が向こう側へぐぐっと動く。透明なやつを見ると、大分近くまで進んできていた。焦りながら全身を使って何度も叫ぶ。 
ぎこちなく錆び付いたロボットのように腕が開いていく。あと少し…あと少し…と思いながら一心不乱に続け、ふと横を見るともう目の前まで来ていた。 
悲鳴をあげながら、起きてくれぇ!と叫んだ瞬間ガクッと腕が開いて目が覚めた。 



715 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/25(木) 03:44:11 ID:/ycm8qNnO [6/8回(携帯)]
前と同じように全身汗だくで、呼吸が激しい。けどなんか「こんなところ見られたくない」と思って周りにバレないように寝たふりをしながら呼吸を整えてた。 
こわばっていた体の力が抜け、はぁ…と大きく息を吐いて真下の床を見たとき何かが見えた。 

分からない。何が見えてるのか分からない。何かがおかしい。何かを疑問に思ってる。何を疑問に思っていいか分からない。一体何を見て何を思ったらいいんだ。 
一瞬にしてそれだけのことを同時に頭の中をぐるっと回ったのを覚えてる。それを理解した途端体がさっき以上にこわばり腹をぐっと引っ込めた。 
透明じゃない、白色よりも白いヒトの手が机の下から腹めがけて水平に伸びてきている。が、腹を引っ込めたと同時に手はスッと机の下に戻っていった。 
その光景にまた鳥肌が立った。物が動くときって初動から全て速さ違うよね。でもその手が引っ込むとき一定の速さだったんだ。 
それから一分ぐらい硬直してたと思う。椅子を思いっきり引いておそるおそる机の下を見たけど何もなかった。 

一回目は殺されかけて、二回目ははっきりとした実体?をもって出てきた。三回目はたぶん死ぬんだろうなぁ、なんて思いながら日々過ごしてます。 

以上、体験談でした。 
駄文、長文失礼しました。 
俺に文才があればもっとはっきり伝えられるんだろうな…