138 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/22(金) 09:28:29 ID:qTHmlAc5O [1/2回(携帯)]

先月、高校時代の友人がポックリ病で逝ってしまい、通夜の席で十数年ぶりに 
集まった同級生の、誰からともなく「そのうち皆で呑もうなんていってるうちに、 
もう3人も死んじまった。本気で来月あたり集まって呑もうよ」という話になった。 
言い出しっぺのAという男が幹事になって話しは進行中だが、 
なかなか全員(男5、女3)のスケジュール調整がつかない。 
今年の夏はくそ暑いし、9月に入ってからにしようかと、幹事のAと今昼飯を 
いっしょに食べながら話し合った。 
そのときビールなんか呑んだのが、間違いだった。 
Aが、ふと言わなくてもいいことをつい口に出し、おれは酔った勢いで、 
それに突っ込んだ。 
それは先月死んだ友人に先立つこと十年、学生時代に死んだBとCのカップルのことだった。 

十年前AはB(男)の家(一人暮らしのアパート)で、Cと三人で酒を呑んだ。 
直後、BCは交通事故で死亡。 
Bの酔っ払い運転による事故という惨事だった。 
Aはその事故の第一発見者でもある。 
おれは、2ちゃんねるのことをAに説明し、事故の第一発見者のスレッドに書き込めと、 
悪趣味な提案をしたのだ。 
すると、Aはたちまちにして顔面蒼白となり「冗談じゃない!」と本気で怒り出した。 
おれは、いささか鼻白み「むきになんなよ」と言い返したが、Aの怒りは収まらず 
「じゃあ、あのときの話を聞かせてやるが、後悔するなよ」と言って、 
恐ろしい早口で話し出したのだ。 

 
139 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/08/22(金) 09:30:14 ID:qTHmlAc5O [2/2回(携帯)]

Aのはなし 
おれ(A)がBCと呑んでいたとき、D先輩がいきなりBのアパートを訪ねてきた。 
顔面真っ青で、突然「おまえ等、裏返しの話を知ってるか」と話し出した。 
そのときおれは、酒を買い足しにいこうとしたときだった。Dさんが止める様子も 
ないので、缶酎ハイを買いに出て、十五分ばかり中座した。部屋に戻ると、 
Dさんは大分くつろいだ様子で、おれが買ってきた酎ハイを喉を鳴らして一気に呑んだ。 
「なんの話だったんですか?」「だから裏返しだよ」「裏返し?」 
「裏返しになって死んだ死体見たことあるか?」「・・・いいえ。なんですか、それ?」 
「靴下みたいに、一瞬にして裏返しになって死ぬんだよ」 
「まさか。なんで、そんなことになるんですか?」先輩は、くっくと喉を鳴らして笑った。 

「この話を聞いて、二時間以内に、他の人間にこの話をしないと、そういう目にあうんだ」 
「不幸の手紙ですか?」 
おれは本気にしたわけではないが、聞き返した。今なら「リング」ですか? と言うところか。 
「なんとでも言え。とにかく、おれはもう大丈夫だ。もさもさしてないで、おまえ等も話しにいった方がいいぞ」 
なにか白けた感じになったが、買い足してきた分の酎ハイを呑み干して、宴会はお開きになった。 
先輩はバイクで去り、BCはBのサニーに乗った。スタートした直後、サニーは電柱に衝突した。 

呑み過ぎたのかと思い、すぐに駆け寄ってみると、BCは血まみれになっていた。 
そんな大事故には見えなかったので、おれは少なからず驚いた。 
いや、もっと驚いたのは二人がマッパだったってことだ。 
カーセックスなんて言葉も浮かんだが、そうでないことはすぐに分った。 
二人は、完全に裏返しになっていたのだ。おれは大声で叫んだ。 
「裏返しだ!裏返しで死んでる!」すぐに人が集まってきて、現場を覗き込んで、 
おれと同じ言葉を繰り返した。だから、皆助かったのだろう。