743 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 19:16:56 ID:qLHfl2TmO [1/3回(携帯)]
あとから考えるとかなり怖かった話。 

姉ちゃんが朝から熱を出して寝込んでいた。 
凄い咳き込んで声がガラガラで苦しそうだったんだが、これがテコでも病院に行かない。 
いつもいつも嫌いだからとか嫌だからとか言って病院に行きたがらないものだから、下手をすると救急車を呼んだりすることになる。 
今回こそはひどくなるまえに病院いきなよー?とか言って、私は学校に行く支度してた。 
大講堂で授業があるし、絶対忘れたくなかったから、眼鏡をきっちり確認してカバンに入れた。 
学校に出発する少し前になって、姉ちゃんが涙声で私のことを呼んだ。 
「どうしたの?」って聞いたら、かすれた声で「見えない」って言ってる。 
「何が見えないの?」って聞いたら姉ちゃんは顔をぐちゃぐちゃにして「左目が見えない」って言う。 
おいおい熱のせいで目にきちゃったのか?って思ったものだから、私は氷嚢持ってった。 
「病院行ける?救急車、呼ぶ?」って聞いてみたら案の定首を横に振る。 
「見えないってどうしたの?」 
「わからない。あれにやられた」 
「あれってなに」 
「わからない」 
らちがあかない。私は学校行く時間が迫ってた。 


744 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 19:18:22 ID:qLHfl2TmO [2/3回(携帯)]
「病院行かないからだよ。寝ぼけてるんじゃない?しばらくしても見えなかったら病院いきなって、私今から学校行くから」 
そう言って私は部屋を出た。 
一応なんかあったら電話頂戴って言って姉ちゃんの携帯を枕元に置いた。 

学校について愕然とした。 
朝あんなに確認して入れたメガネのレンズが片方取れてて入ってない。 
しかもレンズがケースやカバンの中を探しても見つからなくて、もう笑うしかなかった。 
レンズが片側一枚のメガネってすごくマヌケで使えないし、友達と枠の中に指通して笑ってた。 

一応心配だったから、午後の授業は代返頼んで、薬局で色々買って家に帰った。 
姉ちゃんはぐっすり寝てた。熱は下がってた。 
とりあえずレンズはめないとなあって思ってレンズを探したんだけど、なぜか全然見つからなくて、 
自分の部屋とか台所とか風呂やトイレなんかも探した。私は基本的に勉強したりしてる時以外は裸眼だから、自分の部屋以外にあるなんてあんまり考えられないんだけど。 
でも本当に全然見つからない。 

途方に暮れてたら姉ちゃんが起きてきた。 
目は大丈夫?って聞いたら寝てたら治ったって言ってるもんだから、 
やっぱり寝ぼけてたんだと思って呆れてた。 



745 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/09/28(日) 19:20:18 ID:qLHfl2TmO [3/3回(携帯)]
そしたら姉ちゃんがボーっとした顔で 
「あんたがコレを枕元に置いてくれたおかげで助かった」 
って言って、何かを私に差し出した。 
私のメガネの左側のレンズだった。ヒビが入ってた。 
「これ本当にごめんね。弁償するから」 
「……予備があるからいい。それよりなんで姉ちゃんがこれ持ってるの?」 
「あんたが部屋出る前に枕元に置いていってくれたじゃない」 
「私が置いたのは姉ちゃんの携帯だよ」 
「そうなの?」 
「そうだよ……なにこれ怖い……」 
「うん、ごめんね。不思議ね」 

珍しく姉ちゃんの腰が低いのも凄い違和感だったから何があったのか聞いてみた。 
でも全然教えてくれなかった。 

以降も時々姉ちゃんと一緒にいると変なことがある。 
あのレンズ姉ちゃんの目の代わりになったのかなあ。