157 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:39:56 ID:9DK7VybY0 [1/5回(PC)]
一線といえば、思い出した・・・。 
大学生の頃、と言っても5年前なんだけど、大学に友達いなくてぼっちだった俺に 
初めて友達ができた。きっかけは三回生の夏、単位を殆どとってしまったので専攻とは 
全く関係の無い宗教学の講義を受けた時に、隣に座ってきた男が野崎君だった。 
一目見た時から、こいつは俺と同類だぜと思ったな。 
そしたら野崎君の方から話しかけてきて、なんだかんだ顔合わせてるうちに仲良くなってしまった。 
野崎君も俺と同じオカルト好きで、専攻とは関係なく講義をとったと言ってた。 
講義の中頃にはシャイな俺も打ち解けて一緒にご飯食べるくらいの仲になってたよ。 
夏休み入る前に肝試し行かないか?って誘われたのがきっかけで 
夏休み中、毎夜あちこち回るようになった。 
野崎君曰く「俺は幽霊は存在すると思っているが、この目で見るまで信じない」とのことで 
肝試しの度にカメラや妙なアイテム持って幽霊を探してた。 

 
159 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/04(日) 00:41:16 ID:9DK7VybY0 [2/5回(PC)]
野崎君は幽霊を追い求めるくらいロマンチストなのに、冗談で写真に写った顔に見える染みを 
「これ幽霊じゃない?」って言ったら「ただの染みだろ」って一蹴しちゃうような現実的な人だった。 
でまあ、幽霊なんて出るわけもなく心霊スポットも粗方行きつくしたんだけど、野崎君はだんだんと 
イライラしてきたようで、幽霊を見る方法を分析するって言って古今東西の幽霊目撃談を調べ始めた。 
それから急に学校に顔見せなくなって、電話もでなくなった。 
よく考えると野崎君の家も私生活も全然知らなかったからどうしようもなかった。 
大学が再開して講義一覧見てたら、民俗学系のやつを見つけて、これ野崎君取りそうだなって思い 
取ってみたんだけどやっぱりいなかった。一ヶ月くらいして講義受けてる時に野崎君が入ってきて 
俺の隣に座るなり「ついに幽霊を見た」と凄い嬉しそうな顔で言ったの。 
「精神的に不調な時に幽霊を見たって奴多いだろ。俺はそれをただの幻覚だと相手にしてなかった 
それが盲点だったんだ。つまり認識する者の精神が不安定であれば認識そのものの信憑性がなくなるが 
認識者としての安定を保ちながら、精神を崩壊させるとどうなると思う?見えるんだよ、今ここにも幽霊が」 
とのようなことをマシンガントークされた。言わんとすることは分かったけど、言ってる本人の顔がどう見ても 
一線を越えちゃってたから「え・・あ・・うん。というか大丈夫かお前?体調とか。」って言ったらニヤニヤしながら 
部屋からでて行った。それからずっと野崎君とは会って無いんだけど、何より驚いたのは 
気になって大学の事務に野崎君のこと聞きに行ったら在籍してなかったことだな。 
今何してるんだろうかあの人。