890 : T.F 8[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 01:48:56 ID:HL6gQjCD0 [4/7回(PC)]
家に着くと、爺ちゃん、婆ちゃんはカンカンにお怒りだった。殴られこそしなかったが、今にも殴られんばかりの剣幕で怒鳴られた。嘘を付くことは最低だ!とか、 
あれだけ何年も言い続けてきたのに海に行ったんか!裏切ったんやね!とか散々に怒られ、今日は一日中、お経を上げるようにと言われた。 
言われた通りお経を読んでいると、父と母も部屋に入って来て、読み始めた。最初、俺のために読んでくれていると思ったが、いつまでたってもやめて部屋から出ようとしない。 
申し訳なく思って、 
「もうえーよ。ありがとう。大丈夫やって、ちゃんと一人で読むから。」って言うと、 
「お父さんとお母さん、あんた迎えにキャンプ場の海辺まで行ったやろ?やけん、今日一日ずっとお経読まないかんみたい。」 
それを聞いて、ゾッとした。父と母は、海が見えるか見えないかのキャンプ場にほんの少しの間いただけだった。このままじゃやばいんじゃないかと不安になった。 
肝試しで怖い体験したのも、俺が行ったらいかん所へ行ったからなんか…? 
怖くなり婆ちゃんのいる居間に駆け込み、昨日、海と山へ行き、山で肝試ししたこと、そこで起こったこと全て洗いざらいしゃべった。 
婆ちゃんは目をひんむいて怖い顔をしたが、とりあえず今日はお経を読み続けるように言った。爺ちゃんはあきれた顔をしていたが、無事帰ってきたんやけんよかった。って言ってたと思う。 

日が変わるまで、3人でお経を読み続けた。日が変わって遅い晩御飯を食べている時、爺ちゃんに、なんでこの集落では盆に海、山に近づいたらダメなのか聞いてみた。 
また、肝試しの時に怖い思いしたのは、行ったらいかん山や海に行ったからか聞いてみた。 
爺ちゃんは、昔からダメって言われよるだけでずっと前に理由を聞いたけど良く覚えてないらしい。聞いたことを要約すると、ここの集落に広がっているのは、特殊な仏教?(仏教じゃなかったかも) 
で神道や一般的な仏教のようなお盆の意味じゃなく、独自のもの、山や海の神とは別で仲が良くない?とかなんとか。興味あるなら、詳しくはお寺に聞けと言われた。 
「怖い思いをしたのは、海や山に行ったことが、直接関係あるかどうかは知らん。まあ、無事に帰ってこれたんやけん良かった。」 
爺ちゃんの言葉に、婆ちゃんはずっとうなずいてた。 

続く

 
891 : T.F 9[sage] 投稿日:2010/09/18(土) 01:57:06 ID:HL6gQjCD0 [5/7回(PC)]
「とりあえず、あんたは、明日、朝一番にお寺に行って来なさい」と祖母に言われた。 

父に、「でも携帯のアラームが鳴らんかったら、お前ら危なかったんと違うか?」と言われ、悪寒がした。本当だ。もしあの時に鳴らなかったとしたら、5人はどうなっていたんだろう。 
「何のためにセットしといたんか知らんけど、良かったなあ。」 
考えてみれば、11時にアラームセットしておいたのは、この集落の独自の迷信があり、破るとひどく怒られるためだ。怒られないために…キャンプがばれないためにセットした。 
もしこの迷信がなかったら… 

肝試しの恐怖体験は、俺が海や山に行ったことに関係なく、おこるものであったとしたら…。 

背筋が凍った…と同時に迷信に、また、これを受け継いできた集落に守られた気がした。 



友人たち、友人の兄は皆お祓いを受けてその後、特に不幸なことは起こっていなないみたいです。 
友人の兄は結婚して幸せに暮らしています。 
俺は、次の日お寺へ行き、お祓い?してもらいました。その後、また一日中お寺でお経上げました。今まで特に変わったことは無いです。元気に大学生やっています。 

終 

へたくそな長文に付き合って下さいまして、ありがとうございました。読みにくい文で申し訳ないです。