755 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/24(土) 22:40:16 ID:tWx0SnjR0 [4/10回(PC)]
つづき 

俺「撮ってきましたよ!」 
俺はデジカメを姉ちゃんに押し付けると、すぐに扉を閉めて壁にもたれかかった。 
想像以上に疲れてた。外に出た瞬間に、暑さでどっと汗が噴き出した。 
俺は研修生という身分上、撮ってきた写真をこのパートの姉ちゃんに確認してもらわないといけない。 
で、もしもダメだったら撮り直しになっちまう。だから、全身全霊で完璧の写真を撮って帰った。 
後は姉ちゃんの「おk」の言葉をもらうだけ。俺は半ば祈るようにして姉ちゃんの口が開くのを待った。 
パ姉「うん、問題ないね」 
カメラから視線を俺に移して、姉ちゃんがそう言った。俺は思わず「イヤッホォォオオオウ!」と叫びそうになった。 
俺「じゃあとっとと次行きましょう」 
パ姉「あ、でも待って。動画撮れてないね」 
言われて俺は気づいた。とっとと終わらせたい、と急いていたせいで、写真の他に室内の動画を撮る事をうっかり忘れてしまっていた。 
俺は滅入る気をなんとか持ち直して、再びデジカメ片手に部屋の中へと戻って行った。 

つづくつづく 

 
758 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/24(土) 22:45:57 ID:tWx0SnjR0 [5/10回(PC)]
>>754 
まあそう言わずに聞いておくれ。こっから怖いから 

で、俺は部屋の真ん中でデジカメの昨日を動画に変えて再び撮影に戻った。 
教えてもらった通り、顔からデジカメの画面を話して、脇をしめて体全体で回るように撮る。 
動画は基本10秒まで。とっとと帰りたかったけど、この10秒はどうにもならない。とんでもなく10秒が長く感じた。 

長い10秒を終えて、俺は今度は姉ちゃんの目とか気にせずダッシュで部屋を出て、すぐに姉ちゃんにデジカメを渡した。 
で、再び姉ちゃんのチェックが入る 
。で、動画を再生した時、動画の音声にノイズが入っている事にすぐ気がついた。 
『ズ・・・ズーズズ・・・ズッ・・・ズーズー』 
って感じ。今までにもけっこう写真は撮ってきたけど、こんな事は初めてで、俺も姉ちゃんもビビってた。 
でもまぁ、なんとか許容範囲だね、って事でデジカメの電源切って車に戻ろうとしたときに、 
パ姉「ぅわっ!」 
姉ちゃんが突然大きな声を出した。 

ごめん、まだつづく 



762 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/24(土) 22:52:26 ID:tWx0SnjR0 [6/10回(PC)]
つづき 

俺「なんですか!?」 
パ姉「…ねぇ○○君。君動画撮るときどうやって撮ってる?」 
俺「はぃ?」 
何を言ってるんだ、と思ったけど、俺は動画を撮っている様を身振り手振りで説明した。 
パ姉「………じゃあ、これおかしいよね」 
そういって、姉ちゃんは動画を最初に戻して再生した。そして、「ここ」と画面の右端を指差した。 
俺も、指摘されてすぐに気がついた。画面の右端。画面を上から下に突き抜ける感じで、長い髪の毛の束が映ってた。 
しかも、俺が画面を動かすと、それに合わせて揺れながらついてきてる。ずっと、画面の右端に髪の毛の束があった。 
俺「うわ」 
思わずデジカメを放り出しそうになったけど必死でこらえて、デジカメを姉ちゃんに返した。 
俺「どうするんですかこれ?消しましょうよ」 
パ姉「いや、一応社長に聞いてみないと」 
他の物件の写真を撮るのを後回しにして、社長に意見を聞きに会社に戻った。で、社長との協議の結果。動画、写真は削除。 
その物件との仲介も切ることになった。 

もう少しつづく 



767 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2010/07/24(土) 23:00:05 ID:tWx0SnjR0 [7/10回(PC)]

で、その動画を消す前に会社で少し再生して見てたんだよ。 
やっぱなんかの見間違いじゃないかなーって。でも、やっぱりどう見ても髪の毛。 
俺の髪はそんな長くないし、ましてやデジカメの画面を見るように撮ってたから、俺の髪の毛が映るわけもない。 
なんだろう、これ。って、少し見てて、「あれ?」と思った。 
もう一人のパートのお姉ちゃんを見る。長い髪の姉ちゃん。姉ちゃんと動画を見比べて、違和感に気付いた。 
なんでこの動画、髪の毛しか映ってないんだ? 
普通、髪の毛が映るんなら顔なり体なり写るだろ。どんなアングルだとしても。肩とか、横顔とか。 
でも、何回見直しても写ってるのは髪の毛だけ。 
で、 
そこで俺はひらめいた。というか、思い出した。 
この部屋のベランダで死んだ女は、屋上からベランダへ、プールの飛び込み台の要領で落下した。 
つまり、頭が下。 
俺の全身に鳥肌が立った。 
つまり、逆さなんだ。天井から、頭を下にして“そこ”にいたんだ。 
逆さのまま、俺の目の前に。俺を覗き込むように。 
気づいた瞬間、動画をすぐに消した。 
あれ以来、物件を回る時はポケットに塩入れて行く。 

長文ごめん。怖くなかったらゴメン。 
でもこれマジ実話。不動産入ってから、こんな事が結構ある。 
これで以上です。見てくれた人ありがとう。明日も写真撮りの仕事だ。