6 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/08/01(日) 09:39:22 ID:O1psoXlyP [1/3回(p2.2ch.net)]
『日本南方にある山域地方の伝奇』 

日本の南方(みなかた)の、とある地方には 
皇円上人の生まれた寺や、八十もの霊場のある修験道盛んな山域 
を中心として神代より文化を育んできた町がある、当時は村であった。 
知名度としては、名もないこの地方ではあるが、ここには古より語り継がれる伝奇が少なからず残っている。 

際限のない戦乱と一揆の、中世の頃の話である。 
その山域の麓の神社には今でも大きな池が残っている。 
その池には悲しい歴史があり、かつてこの地域を支配していた大野氏とよばれる一族が 
戦乱のなかで敵勢に敗れた際、追い詰められた大野氏の奥方“四十九人"が身を投げ果ててしまった。 
無念を抱く大勢の魂は未だに成仏しきれずに、この池を彷徨っており、その姿が地元民に目撃されてか、 
現在では心霊スポットとしてよくよく噂されている場所である。 

毎年、春には池の見わたす限りに桜の花々が咲き乱れ 
その満目の桜吹雪は、四十九人の魂を安らげているのであろうか。