165 : 代理投稿 ◆100mD2jqic [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:38:47 ID:9FhPPqS70 [4/29回(PC)]

【大阪のホテル】 1/2 

とあるバンドの大阪でのライブを見るために、友人と大阪のホテルに宿泊した時の事です。 
部屋に入って窓の外を見ると、眼下にお寺とお墓が見えました。 
『うわー、凄い眺めだね~(笑)』 
かなり大きなお寺だったので、ライブまで少し時間があったため、私達は観光のつもりで 
そのお寺に寄ってみることに。 

その日の夜、ホテルに帰って寝ていると、ちょっと嫌な夢を見ました。 
隣の部屋に宿泊している中年の男女が、私達の部屋のドアを激しくノックし、 
おばさんの方が『主人が急に具合が悪くなったので、部屋の電話を使わせて!』 
と叫んでいます。 
ドアスコープでそっと穴から覗いて見ると、厚化粧で小太りのおばさんと 
同じくこぶとりのおじさんが並んで立っているのが見えました。 
おじさんは特に具合が悪そうには見えません。 
ドアをほんの少しあけたところ、強引に入って来ようとするので、慌てて阻止しながら、 
『どうして自分の部屋の電話を使わないんですか?』と聞くと、『ちっ。』という 
感じでドアをひっぱるのを諦め、『やっぱりダメだったわ。』と悔しそうに言うのが 
聞こえました。 
そこで急に、本当に具合が悪かったらどうしよう…と心配になり、うっかりドアを 
開けてしまいました。 
そこでふっと目が覚めたのですが、その瞬間から金縛りに。 
ベッドの中で焦っていると、ふいに隣の友人が眠っているはずのベッドのあたりで 
『チャリン…チャリン…』 
と、金属が触れ合うような、お金でも数えているような音がするのです。 
恐ろしくてたまらなくなり、必死でもがいていると、ふいに耳元で 
『良かった。助かった。』 
という男の人の声が。

 
166 : 代理投稿 ◆100mD2jqic [sage] 投稿日:2010/08/21(土) 00:39:30 ID:9FhPPqS70 [5/29回(PC)]
2/2 
その途端、金縛りが解けて、私はがばっとベッドの上に起き上がりました。 
音のしていた方を見ると、寝ていたはずの友達がパチパチと瞬きしていました。 
てっきり私がうなされていたのかと思って、そう聞いたのですが、特に理由も 
なくその瞬間目が覚めたとの事。 
ちなみに彼女の職業は占い師。何かの気配を感じとってくれたのかと思いましたが、 
その夜は怖くて、何も話す事が出来ませんでした。 

次の日、私は別の友人の結婚式に出席する予定でした。 
自宅に戻る時間がなかったため、大阪のホテルからちょくせつ博多の結婚式場へ 
飛ぶ事に。 
花嫁以外に知り合いが一人もいない式だったので、披露宴が始まるまでの時間を 
持て余し、トイレで身繕いに専念していました。 
途中、トイレを訪れる人が何度か入れ替わり、気がつくと一人に。 
鏡を覗きながら化粧直しをしていると、鏡越しに背後のトイレの個室から、 
すーっと…上から下に流れるように、女性の白く細い腕が現れて消えるのが 
見えました。 
てっきり自分一人だと思っていたのに、誰かいたのか…と思った次の瞬間、 
どやどやと3人のおばちゃん達が入って来ました。 
そして『あぁ、空いてるわ~。』といいながら、今しがた腕が現れて消えた 
個室に、その中の一人が入って行ったのです。 
ええっ!?と思い、個室の方を確認に行きましたが、おばちゃん達の他に、 
個室に入っている人はいませんでした。 
ではさっき私が見たあの腕はいったい誰のもの…? 

家に帰りついてすぐ、『塩持って来て!』と叫ぶ私。 
結婚式帰りなのに、なんで塩??と家族に不思議がられましたが、そのお陰か、 
その後特に不思議な事はおこりませんでした。 

しかし後日聞いた話では、その宿泊した大阪のホテルは、有名な『出る』ホテル 
だったそうです。