326 : 御子絵 ◆6scG3/0sFE [] 投稿日:2010/08/21(土) 04:19:18 ID:FRvQpvUP0 [13/16回(PC)]
4/6 
その子猫は母の通夜、お葬式と、家を何度も回って、もう声が枯れるくらいメロメロメロ… 
と、自分の母猫と亡くなった母を捜す様に物悲しく鳴いていて、私は勝手にメロンちゃんと 
名付けていました。 

ある日のゴミ出しのあと、郵便受けも見なきゃ。と玄関に行くとメロンちゃんらしき猫が 
門のところにちょこんと座ってメロンメロン鳴いていました。 
私はメロンちゃんだ!と思い、餌~。と取りに行こうとしたら、メロンちゃんの方から私に 
擦り寄ってくるではありませんか。 
"なーんだ、こんなに人懐っこい猫じゃん"私はメロンちゃんを抱きかかえ、しばらく温もりを 
楽しんだあとにお隣さんに連れて行きました。 
おじさんは「よく捕まえられたねー」と驚いていました。 
私は猫ちゃんの方から寄って来てくれたと話すと不思議そうに、でもにこにこしてくれました。 

そして、おじさんはすぐに車で獣医さんに連れて行ってくれました。 
私は何度もお礼を言って、メロンちゃんが優しい飼い主さんの家へ行くよう祈りました。 
私はペット禁止のアパート住まいなので普段猫を飼っていません。 
メロンちゃんが擦り寄って来たのは私が座っていた場所が母の場所だったので、 
匂いが移ったのかな、と思った事と、亡き母が私がいるうちにメロンちゃんがしあわせに 
なれるように願ったのかな、と思いました。

 
327 : 御子絵 ◆6scG3/0sFE [] 投稿日:2010/08/21(土) 04:20:25 ID:FRvQpvUP0 [14/16回(PC)]
5/6 
その後の話で、メロンちゃんは獣医さんでも、ものすごく人懐こくて、人気者で、 
優しいおばあちゃんとお孫さんのいる家に貰われていったとの事でとても安心しました。 

そして、私はしばらくしてから自分の家に帰りましたが、家についたのは夜だったのですが、 
たまった洗濯物を片付けようと全自動洗濯機のフタを開けてギョッとしてすぐ閉めました。 
…何故なら水が溜まっていたからです。 

…全自動洗濯機って水を溜める設定にしないと溜まりませんよね? 
洗濯が終わった時点では排水になってるはずです。蛇口から水が出ていたとしても排水で 
流れるはずで…でも実際蛇口は閉まっていたし…。 
ここで詳しいことを言うのは控えさせてもらいますが、母の死は水も関係していました。 
だからなおさら溜まった水に驚いてしまいました。 

私はその日は疲れもあって洗濯はせずに寝ました。 
そして次の日もう一度確認してもやはり水は溜まっていました。 
私は"きっと私の疲れを察して母が溜めてくれたのに違いない"そう思う事にしてその水で 
洗濯をしました。 
でもその後その洗濯機は全自動ではなく、半自動になってしまったのです。 
洗濯が終わるとピピッと鳴って止まる。仕方ないのですすぎのスイッチにする。 
…終わるとまた止まる。という具合に。…ものすごく不便になってしまい、どうしようかな、 
と思っていたところに、母が使っていた全自動洗濯機を貰える事になり、今でも壊れる事無く 
洗濯物をきれいにしてくれています。



328 : 御子絵 ◆6scG3/0sFE [] 投稿日:2010/08/21(土) 04:21:20 ID:FRvQpvUP0 [15/16回(PC)]
6/6 
最後の話は初盆のお話です。私は姉と一緒にお墓の掃除、お参りをする事にしていました。 
私がいつも墓参りをする時は家の花を摘んでいったのですが、夏って花が咲かないんですね。 
私は自分の無知に呆れながらも道に咲く花も摘んで、それで我慢してもらおうと思い 
お墓に行ったら自分の目を疑うほど驚きました。 
何故なら母の墓だけを囲むように紫の花がビッシリ生えていたからです。 
姉は「先月来たけどこんなの咲いてなかったよ」と言うし私はどこかから種が飛んで来て 
花が咲いたのかな?と思ったけど、でも隣のお墓にも周りを見渡しても紫の花は咲いてないんです。 
私はびっくりしながらも微笑ましく思いながら「なんだぁ~お花ここにあったのかぁ」って。 

生前からお茶目な母が私達を驚かせようとイタズラしたのかなって。 
"家に花なんて無いんて、ここにあるんて。暑い中、草ぼうぼうの中で花なんか探してないで 
早く来れば良かったのにー"…母のにこにこ笑った顔が浮かびました。 
だから私は"やられたー"って思いました。 
もう、それは本当、墓前に生けられないくらいのたくさんのお花でした。 
そしてそんな不思議な花が咲いたのは初盆の時だけだったらしいです。 

後で検索してもその時の花はみつかりませんでした。 
母は特に紫の花が好きだったわけでもないし、庭にも咲いてなく見たこともないような花でした。 
でも今でもくっきりとその花は私の目に焼きついています。 

以上で母にまつわる不思議話は終わりです。