824 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:00:19 ID:ErsFOF2o0 [4/7回(PC)]
駐在所を出ると道の向かい家で庭の手入れをする老人と目があった。 
「なんか用なんか?いっつもおらんぞおまわりさんは。」と老人。 
「人が死んどるの見つけたんですわ。首吊りですわ。ポンプの階段下ですわ。」 
老人は、場所を伝えると確認してくるといって自転車でガマに向かった。 
自分は警察に電話するようにいわれたので連絡を取った。しばらくして二人の警察官がやってきた。 
事情を話し場所に案内する。しかし、そこに死体はなかった。 
「あれっ、ここにあったんです。確かにおかしいな。」とたんに二人の警官はいぶかしげに私を見てきた。 
「疑われるなこれは。」確かに見たのに、えらいことにはまり込んだ、、、。 
と思っているときに老人が現れた。 
「あったんです。」「でもないでしょう。」と話している自分たちに、 
「ここにあったぞ首吊り死体。」と割って入ってきた。 
老人の話では確かに死体はあったそうだ。 
ベージュのジャケット。黒いズボン。足は地面に着いていた。 
確認し自転車で駐在に戻っているとき。 
パトカーとすれ違ったのでまた戻ってきたらしい。 
しかし、死体はない4人の立場は様々だが、 
やっかいなことに巻き込まれたという一点では共通していた。 
警察は死体があると一人ならともかく二人が証言している。 
しかし見渡してそれらしいモノはない。 
自分ははやくこの状況を終わらせたい。 
しかし下手に言説を曲げては怪しく思われる。 
じいさんも見てしまったといったら、引っ込めにくいだろう。 
結果として、その警察二人と応援も含めた幾人かが周りを探索した。 
自分は不思議に思いながらこれ以上長引くのはこりごりだった。 
最終的には見間違いということでうやむやになり、解放されたのは昼前であった。 
じいさんが意外にがんばり、自分は確かに見た。自治会長をしているんだぞ。 
などと言って言説を曲げなかったからだ。 
自分は死体を見たことを自分自身信じられなくなった。ただ、うすら寒く感じるだけだった。 
ともかく、警察がかえり自分たち2人は 
「確かにあったよなにいちゃん。」「はぁ、、、。」といった会話し 
老人は家に帰っていった。

 
825 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:03:34 ID:ErsFOF2o0 [5/7回(PC)]
そこまできて、自分は「しまった。」と感じた。 
釣り道具を片付ける暇は十分にあったのだが、その場所にいるのがいやで 
上の道でいたのだ、警官たちがいる間に片付けとくべきだった。 
一人であの場所に行くのは怖い。しかし、放置しておくのもどうか。 
時間は正午。太陽は一番高いとこにある。お昼のサイレンが鳴る。 
クーラーはだめだ。竿とリールは持ってこよう。 
木漏れ日が美しい。風もなく湖面は鏡のようだ。 
釣座に立つ。怖くなり周りを見回す。「早くこの場を離れたい。竿だけいい。」 
その時始めて気がついたが、糸は海面に沈んでいた。ウキはない。竿をあおってリールを回す。 
すると、根がかりしている。いや、竿をあおると少し動く。 
まるでタコを釣った時のように重いが引き寄せることができる。 
ウキが顔を出す。針にかかっていたものが姿を現した。 
それは、魚網に入ったパンパンにはちきれそうな人の首だった。 
男女の区別はつかない。あらく切られた首の切り口に見える骨。 
網の下には半分に割ったブロックがオモリでついてきた。 
その顔。かにが這いまわっている顔を首と認識したとき。 
自分は腰を抜かしてしまった。熱いものを触った時のように竿を放す。 
首は水面に没した。 
その時。「ギャッギャーッ。ギャッギャーッ。」という鳴き声が耳に 
入っていきた。しかし、その鳴き声はもっと前から聞こえていたかもしれない。 
自分が鳥の声と思っていただけだったのかも。 
腰を抜かして視線が上がり真珠選別所の桟橋の上に白いワンピースを着た女が目に入る。 
「ギャッギャーッ。ギャッギャーッ。」女は両手で耳をふさぎ、あらん限りの声を発している。 
なぜだかしらないがこの世のものではないことは確信していた。 
こちらに背を向け短い髪を振り乱して叫んでいた。自分はどうして駆け上がったか。 
腰を抜かしたまま崖を駆け上がる。 
その中ほどで「ドブンッ、、、タプタプ。」と水面に何かが飛び込んだ音がした。 
「オンナが海に飛び込んでこっちにくる!」そこから自分の記憶はあいまいになる。 
よく事故をしなかったものだと思う。