828 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:06:48 ID:ErsFOF2o0 [6/7回(PC)]
自宅近くの喫茶店で過ごし、少し心を落ち着ける。 
家に帰ると兄は友だちとボーリングに出かけたそうだ。 
のんきな兄に対する怒りがふつふつとわいてきたことを思い出す。 
それから、数年たって兄は難病にかかり死んだ。父の退職金や母の蓄えを治療で食いつぶし死んだ。 
死ぬ1カ月くらい前に兄にあの時の話を聞いた。 
「何を見たん?」「何ってアレさ。首さ。」 
「網に入ったのつったんやろ。網に入った首。」 
「いや、ダンゴのバッカンフタをしとったらバッカンの中で音がする。 
びっくりして腰を浮かしてそーとフタを開けると、中に首がおった。女の首。 
ダンゴ喰っとった。サナギ粉まみれになってな。」 
「あたまおかしくなっとるから信じやんやろ。そやけどホントのことや。」 
薬のせいか、血栓のせいかときどき変なことをいうようになっていた兄は 
自嘲気味に言った。「信じられへんやろ。」 
「いや、俺も見たもん変なもん。」と自分が言うと、兄は真面目な顔になってこっちを見た。 
この話を兄としたのが最初で最後だった。 
自分は釣りをしなくなった。というか自宅より南に行くのが怖い。夜見る夢はいつもあの時のこと。何回リピートしたか。 
しかし、兄の葬式が終わって、兄が震えて帰ってきたときのことを母に話すと、まったく母は覚えていなかった。 
そして、あの事がホントのことか確信できなくなった。 
自分では大変な勇気を振り絞ってあのじいさんに会いに行くことにした。 
しかし、あの場所の前を通るのは怖いので遠まわりをして行った。 
じいさんはいた。しかも自分を覚えていた。やはりあの事はあったんだ。 
起こったことなんだと思うと、なんだか泣けてきた。 
「あれからあそこに行きました?」と聞くとじいさんは 
「あそこはあかん。変なとこやで。にいちゃんもやめとけ。」急に顔を曇らせていった。 
父と何度も通った思い出の場所。死体のあったタブノキにも何回も登ったし、 
小学校になるとノベ竿で小物釣りをさせてもらった場所。 
それが恐ろしい場所になったことが悲しく感じる。 
このことは自分はだれにも言っていない。でも、なかなか心の中に置いとくのは難しい。 
だからここに書かせてもらいました。長文すいません。 
ガマ=竈だそうです。

 
830 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 21:14:04 ID:sDzRG+va0 [1/1回(PC)]
久々に読める話だった、ありがとう 

しかしその場所に一体なにがあったんでしょうかね 
ずっと通い詰めていてなにもなかったのが突然そういうスポットになったというのは 
なにかが住み着いたと言うことだろうが、 
幽霊と言うよりは妖怪じみてるな。



836 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22:21:42 ID:yB93u9WtO [5/6回(携帯)]
乙!>>828 
いい話を㌧クス 
兄上のご冥福をお祈り致します



837 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2010/10/04(月) 22:38:32 ID:ErsFOF2o0 [7/7回(PC)]
稚拙な文章ですいません 
読み直してみて少しダンゴというのがわかりずらかったかもしれません。 

ダンゴとは、米ぬかと砂とサナギ粉を混ぜ、エビなどの針に刺したサシエを 
包み込んで釣るものです。 
こんな釣りです。 

あの時から、サナギ粉に似たにおいを嗅ぐだけでも、胴ぶるいするほどになってしまいました。 
書いてすっきりしました。