192 : 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ [sage] 投稿日:2010/10/06(水) 20:03:37 ID:w7PXzX4g0 [3/3回(PC)]
知り合いの話。 

彼の親戚の山には深い竹薮があって、毎年かなりの量を切り出して処分している。 
刈るのを手伝っていたある日のこと。 
お昼に弁当を食べた後、気持ち良くなって昼寝をしてしまった。 

どれくらい寝たのだろうか、誰かの声で目を覚まされた。 
「うおーぃ。ここで寝ちゃいかんぞぅ」 

その日山に入っていたのは彼一人だけの筈。 
驚いて身を起こしたが、周りの青竹の中には、誰の姿も確認できなかった。 

山を下りて親戚にこの話をしたところ、次のように言われた。 
「家じゃ昔から“竹の翁”とか“竹爺”って呼んでる。 
 あそこで転寝すると、必ず起こしに来るんだって。 
 いやそれ以外何もしないんだけど、絶対に熟睡はさせてくれないんだ」 

彼はその後も、二回ほど声に起こされているのだそうだ。