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私の弟はいわゆる「見える」人らしく、小さい頃から不思議な体験をしていました。 その中で頻繁に見るという真っ白な男の人。 弟いわく、その男が着ている服はもちろん、肌も髪も真っ白で とても綺麗な顔立ちをしているそうです。

その男は主に家族が風邪などで寝込んでいる時に現れるらしく、
それが身体に触れると、次の日には嘘のように体調が良くなっていたとか。

以前、祖父が病気を患い入退院を繰り返していた時期がありました。 
そんな時、決まって現れるのが例の白い男の姿で祖父の身体に触れては消えるという光景を弟は何度も目撃したそうです 

でもある日、弟はその男の姿がいつもより黒くなっていることに気がつきました。
それは祖父に触れている手から始まり、回を重ねる毎、
じわじわと男の全身に広がっていったそうです。 

その後、祖父の病気は無事に完治し、今でも元気に過ごしていす。 
しかしあれ以来、家族が病気になろうとも、
白い男は一度も姿を見せたことがないそうです。

これは後に祖母から聞いた話なのですが、私の家には代々祀られてきた守り神がいるらしく、
それが悪いものを吸い取ることによって家族を災いから守ってくれているとか。 

しかし、その神様の容量がいっぱいになってしまうと今度は悪霊となり、逆に災いをもたらす者になってしまうそうです。 

弟が見た男がその守り神だとしたら、家族に降りかかる災難を吸収する度、その姿は黒くなっていったのでしょうか。 

今となっては分からないですが、悪霊になっていないことを願うばかりです。