234 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 17:13:19.50 ID:GUBznDHy0 [1/2回(PC)]
ある日、俺は朝起きて台所に向かったんだが、そこには誰もいなかった。 
いつもなら母と祖母が朝食の準備をしている時間なのだが… 
不思議に思い家のなかを探しまわったが誰も見つからなかった。 
母と祖母だけじゃない。父も、祖父も、弟も、妹も、ペットの犬も… 
今日は何かあるのかと思い、カレンダーをチェックしてみたがそれらしい 
しるしも無かった。 
家の車もあるし、靴だって家族全員分そろっている。 
まるで俺を残してみんな消えてしまったようになっていた。 
テレビをつけてみたが、どの局も放送していない。 
まさかここは夢の中なのか?そう思えてきた。 
しかし、夢にしては現実感が有りすぎる。とても夢とは思えなかった。 
俺が混乱していると、チャイムが鳴った。 
まさか家族が?と期待したが、玄関に立っていたのは全く違う人物だった。 
中学時代に仲の良かった友達、Kがそこに立っていた。 
「よう、ひさしぶり!」 
Kは笑顔でそう挨拶した。

 
235 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2011/12/05(月) 17:13:34.58 ID:GUBznDHy0 [2/2回(PC)]
「おう、なんでこんなとこに居るんだよ」 
俺がそう質問した理由は、Kは中学2年の時に遠くに引っ越したためだ。 
「はは…色々あってな、俺の不注意だよ」 
Kはそう答えたのだが、俺はKの言っている意味がわからなかった。 
「お前こそなんでこんなとこに居るんだよ」 
また訳の分からない事をKが言ってきた。ここは俺の家なのに 
俺が俺の家にいることになんでそんなに不思議がるのだろうか。 
「いや、ここ俺の家だし…」 
そう言った途端Kの表情が変わった。今まで笑顔だったKが、悲しそうな 
表情をうかべている。 
「ああ…そうだな…悪い…」 
小さな声でKはそう呟いた。 
「じゃあ…俺帰るわ、また後で来るから」 
そう言うとKは俺に背を向けて歩きだした。 
俺はKの様子がおかしかったのでKを呼びとめた。するとKが止まり、こちらに 
振り向いた。Kは…今まで見た事も無いほどの悲しく、暗い顔をしていた。 
「俺達…馬鹿だったよな…もう少ししっかりしてればな…後悔しても遅いけど」 
そう言うとKはまた歩き出した。俺はもうKを呼び止めなかった。