874 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 12:57:02.55 ID:1SS1xqKP0 [1/4回(PC)]
この話を人に話す時、「確かにその話、滅茶苦茶怖いけど、本当かよ?」と結構言われる事がある。 
よっぽど霊が出てくる様な話の方が、逆に現実味があるからだ。これは俺が実際に体験したそんな不思議なお話です。 

俺が小学5年生だった頃の朝、いつのも様に、自分の家の近所の2人の同級生達と、学校に登校する為に登校路を歩いていた。 
しばらく話しながら歩いていると、前方を歩いている2人組の女の子が視界に入った。 
1人は自分と同じクラスの同級生、もう1人は別のクラスの女の子である。 

俺は同じクラスの女の子の方に目が釘付けになった。「全身、真っ紫」なのである。 
「真っ赤」とか「真っ青」とか「真っ黄色」等と言う言葉はあるが、「真っ紫」と言う言葉はないと思う。 
が、どういう状況を見たかと言うと、頭の先の髪の毛から体全体の服、靴までの全身が、紫色のペンキを頭から被った様に「真っ紫」なのである。 
普段からそんな奇抜な格好をしている子等と言う事はなく、普通の女の子である。 
普通なら「おい、あれ見ろよ!!」と一緒に歩いてる同級生の2人に話しかけるのであろうが、 
なぜか「話してはならない」と言うか、話したくても言い出せない、口を開こうとしたら言い知れぬ恐怖感が襲ってくる様な、 
金縛りの軽い感じの様な不思議な不快感を俺は感じていた。 

俺と一緒に歩いている同級生2人も、確実にその紫の女の子は視界に入っている距離だ。だが何も言わないし指摘もしない。 
普通にゲームの話等をして盛り上がっている。そして、もはや前方の女の子2人を追い越す距離までに近づいた。何も言わない。おかしい。 
すれ違いざま、女の子の顔を見た。卒倒しそうになった。肌の色まで真っ紫だったのだ。顔の皮膚、腕の皮膚、足の皮膚、全てだ。 
思わず悲鳴を上げると、女の子2人が「おはよう」と挨拶をしてきた。「おー」と同級生2人が返事を返す。俺だけ引きつった顔をしている。 
やはりおかしすぎる。誰1人として、女の子の全身が紫な事に一切触れないのだ。「お前何驚いてるんだ?」と怪訝な表情の同級生2人。 
ドッキリか?とも思ったが、いくらなんでもこんな手の込んだドッキリをする意味は無い。その時初めて「自分以外には見えてないのだ」と思った。


875 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/11(水) 12:58:02.45 ID:1SS1xqKP0 [2/4回(PC)]
ドッキリでは無い事は、教室に入ってからいっそう確信する事になった。 
他の同級生達も、一切その女の子が紫な事には触れず、普通に話している。 
極めつけは出席を取る際や、授業が始まった時だ。担任の先生すらも一切その事に触れない。他の人たちには見えていない事を確信した。 
その日はもう、俺の頭の中は「???」で一杯だった。授業中も上の空、給食や休み時間も上の空である。 
「あいつ何で紫なんだ?」と同級生に聞けば言いのだが、先程も書いた様に言い知れない程の「この事に触れてはいけない」と言う様な、 
本能的なおぞましさを感じて言い出せなかった。ましてや当人の女の子に直接聞く様な事は出来なかった。 

そして下校直前の掃除時間の事である。グループごとに分かれて校舎内の様々な場所を掃除するのだが、 
自分のグループが割り当てられた場所は、校舎の裏庭の方の少々薄暗い区画だった。 
例の紫の女の子も同じグループだった。俺の目の前には、全身紫のその子が箒でゴミをはわいている後姿が見える。 
周囲には俺とその子しかいなかった。聞くなら今しかない。「なん」「なんで」「な・・・」 
言い知れぬおぞ気が言葉をどもらせ、質問を躊躇させ、口がうまく開かない。そしてとうとう好奇心が恐怖心を凌駕した。