974 : パラポネラ[] 投稿日:2012/01/25(水) 00:59:36.42 ID:IUHZTawi0 [1/2回(PC)]

当時、俺とその友人は、なにかにつけて人をからかうのが好きだった。 
その日もとあるラーメン屋で、店員からかおうぜって事になった。 
俺と友人は、店に入って直ぐ、券売機の直ぐ横のカウンター席に座った。 
注文したラーメンが届き、半分ほど食べ終えた時、そろそろだなと目配せした俺たちは、イタズラを決行した。 

「スミマセン、今、俺の後ろ、券売機の前、誰か居ます?」 

俺がそう店員に話しかけた。 
もちろん俺の後ろには誰も居ない。 
深夜だけあって、店内にも俺たちを含めても数人しか居ない。 

「ああ、またか。スミマセン、コイツ、いわゆる見える人なんスよ」 

と、友人が相槌を打つ。 


975 : パラポネラ[] 投稿日:2012/01/25(水) 01:00:39.01 ID:IUHZTawi0 [2/2回(PC)]
続き 

もちろん二人とも霊感など皆無だ。 
しかし、いきなりこんな事を言われたら、誰だってビックリするだろう。 
俺たちはそれを楽しみにやっていた。 
店員は、少し驚いた様だったが、何も言わなかった。 
友人は、カウンターの下で親指を立てて、やったぜ!のサインを出した。 

調子に乗った俺たちは、更に 

「俺もそんなに強い方では無いんですが、恐らく、30~40代の女性だと思います。何をする訳でもなく、ただ居るだけ?みたいに思います」 

とか口から出任せを言った。 
友人も演技で 

「お、おい、やめろよ…」 

等と言って、場を盛り上げた。 

すると、先程まで一言も話さなかった店員が、溜め息一つに口を開いてこう言った。 

「…あの女、まだ居たのかよ」