229 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/30(月) 01:05:59.38 ID:8x3Fma9k0 [5/9回(PC)]
こんな感じだった。後で知ったんだけど、俺が軽く調べた限り、ネットで目にするどの話とも微妙にパターンが違ってた。 
で、ガチビビリした俺らは言うとおりにやったんだけど、 
Aはさっきも言ったようにハンデ持ちだったので、話をよく分かっていないのか、怖くてテンパってたのか 
目を瞑りながら喋ってしまった。 
そのとき喋ってた言葉が聞いたこともない言葉というか、少なくとも日本語には聞こえない言葉だった。 

俺ら「おい、これやべーんでね?喋ってらって!」 

B「あっはっは、おめだぢマジうげるー!『そうぶんぜ』って逆がら読んでみれでば!」 

俺ら「あ?『ぜ・・・んぶ・・・う・・・そ』んなー!頭さ来るなー、嘘がー。マジビビッたでばー!」 

一件落着、と思いきやAがさっきと同じ状態のまま。 

俺ら「おい、A!いい加減やめれでば!全部嘘だどや!」 

A「くぁwせdrftgyふじこlp;」←聞き取れなかったから適当に入れた。 

俺ら「おい、やめれっつってらべが!おいっ!」 


230 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/30(月) 01:06:22.45 ID:8x3Fma9k0 [6/9回(PC)]
Aの肩を掴んだ瞬間、糸が切れたみたいにガクリと崩れ落ちて目を覚まさない。 
これはマズイと思って、俺らは慌てて監督呼びに行った。 
父兄も集まってきて大騒ぎになり、しばらく様子を見たけど、目を覚ます気配なし。 
結局、救急車呼んでAが病院に運ばれ、合宿は中止で翌日状況説明&説教を食らって解散になった。 

その後、夏休み中ずっと入院したままだったらしく、Aは練習に顔を出さなかった。 
2学期の始業式で、Aが引っ越すことになったと担任から聞いた。 
本当かどうか知らないが、噂では精神科のあるデカイ病院に移る為だったとのこと。 
Aが住んでたバラック小屋もずっと人の気配がなく、どちらにしても詳しい事情なしでAと家族はいなくなった。



231 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/30(月) 01:06:52.45 ID:8x3Fma9k0 [7/9回(PC)]


以上が当時の話。 
その後、中学の研究発表会でたまたま調べることになった郷土史を調べて愕然とした。 
あのセミナーハウスのある町なんだけど、太平洋戦争末期に外国人労働者が炭鉱などで不当労働させられたために蜂起が起こり、 
その際に官警などによる弾圧で多くの犠牲者を出した土地らしい。 
しかも、誰かの母親が言っていた「強制労働で使ってた宿舎」ってのもどうやら嘘ではないらしかった。 
さらに数年前、ミニバス部での同窓会があって当時の連中と会う機会があり、Aの話題になった。 
Aは俺らが中学2年ぐらいのときに目が覚めたこと、その後1年で無事退院したこと、 
しかしさらに数年後、行方不明になったことを、地元に残ってる連中は小学校のときの監督に聞いたそうだ。



232 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2012/01/30(月) 01:07:31.14 ID:8x3Fma9k0 [8/9回(PC)]
また、別の友人が当時の話をBと振り返ったときに判明したことが1つ。 
Bの知ってる『そうぶんぜ』は、ネットで見かけた内容と酷似していたとのこと。 
(出てくるのが建物は寺とか、人物は坊さんとか婆さんの方) 
炭鉱とか警察官とかそういう内容ではなかったらしい。 
しかもB本人は記憶が違っているのか、話したのは普通によく聞く話の方で、 
炭鉱とかそういう話はしたつもりがないとのこと。 

Bの記憶と俺らが実際に聞いた話が食い違ってることや、 
あのセミナーハウスが過去に陰惨な事件の舞台だったことを考えると、 
今ではAが喋っていた言葉が殺された外国人の国の言葉だったんじゃないかと思えてきて仕方ない。 
少なくとも一つ言えるのは、架空の恐怖話でも環境や状況が噛み合ってしまうと本物になってしまうんじゃないかと思っている。