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私が子供の時の話、たぶん幼稚園か小学校の低学年くらい 
夜中にトイレに行きたくなって自分の部屋の引戸を開けようとすると 
居間の方から、なにか話し声が聞こえた。 

父の声でも母の声でもない、 
それが何語なのかも解らない言葉だけど会話しているのは解る。 
私の部屋からトイレに行くには、その今を通って行く間取りになっているので 
ドアを開けて居間へ行こうとすると、会話はサッと止まり当然誰も居なかった。 

居間から廊下へ出る所にも引戸があるので、その引戸を開けて廊下に出て 
引戸を閉めたけど、完全には閉めずに少し隙間を開けて覗いてみることにした。 
どこから現れたのか、見たことの無い知らないおじいちゃんとおばあちゃんが居た。 

それが、ものすごく小さい。 
椅子くらいなので、普通の大人の膝くらいの背の高さだった。 

その、おじいちゃんの後ろを、おばあちゃんが着いて 
テーブルの周りを、何か会話しながら歩いている。 
何周も・・・何周も・・・ 

すごく、優しそう笑顔でニコニコしながら、楽しそうに会話しているので、全く怖くない。 
話しかけてみようかと思い、引戸を開けた瞬間 
おじいちゃんとおばあちゃんは、壺の中に吸い込まれるように消えた。 

その壺が、花瓶だったのか何の壺だったのかはハッキリ思い出せない。 

その後も、何度か同じように見たけれど、それが現実のものだったのか 
夢だったのかは解らないけど、子供の頃の事とか忘れた事がいっぱいある中で 
今でも、はっきりと覚えている出来事です。