N825_shirobgkokeshi_TP_V

俺の地元(糞田舎)の友達で、親の医院をついで産婦人科医になった奴がいる、
まあ、仮に青山としておこうか。 
青山とは小学校、中学校のころの同級生だった、
勉強が出来たし悪い奴ではなかったがちょっと変わった奴で、 
なんというか、天然系で男のくせにオカルト大好きな奴で俺含めて男子の奴らからは
ちょっと浮いている存在だった。 

中学2年くらいの有る日の放課後、教室でだべっていた俺と数人のクラスメートにそのオカルト大好きの青山が話しかけてきた。 

青山「なあ、お前らよ、こけしって何でこけしっていうか知ってるか?この名前の由来はな、昔飢饉の時とかに口減らしで生まれたばっかりの子供を口減らしで殺して、その慰霊のために作られた像なんだぜ。つまり子供を消して子消しってわけだな。」 

まあ、いわゆるお馴染みの「こけし=子消し」説の話を俺らに振ってきた、ネット上で今では完全にガセだと広がってきたけど当時の俺らはそんなことは知らないし、何気に地元の特産の工芸品でも有ったので、俺らは、「へー」と頷いて聞いていた。 

青山「でさ、俺の家って産婦人科やってるだろ?だからうちで赤ん坊を一人堕胎するたびに一体ずつこけしを作って貰って祭ってあるんだぜ。 
もうそろそろその部屋から溢れるくらいの数になるけどな。」 

その話を聞いて俺は思わずその様子を想像して身震いしてしまったが、他の奴らが面白がって見て見たいというので青山の家にこけしを見に行く事になった。 

青山の家は医院部分と居住部分に分かれているのだが、居住部分の内の一部屋がこけしを奉ってる部屋で、その部屋はまさにこけしに埋め尽くされていた。 
俺の記憶では8畳ほどの広さにこけしの数は200以上は有ったと思う、最初は面白がっていたクラスメートとかもその光景にどん引きしていた。 

しかし、それを尻目に青山は「あ、このこけしはD組のXXXさんが去年の夏休みに子供降ろしたときに作ったやつだぜ」とか嬉々として説明していた。 

俺らは、大人しく青山の話を聞いた後帰宅した。