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生まれてこの方ずっと四国に住んでるんだけど、今時分って一番お遍路さんが増える時期なんだよ 
真冬や真夏は厳しいから、この春先の温かくなってきた頃が一番多い 
本当に、どこからこんなに来るんだか?ってほど 

四国外の人がお遍路についてどんなイメージ持ってるかは分からないけど、かなり色んな人がいる 
定年退職後の悠悠自適って感じの夫婦や、本格的なアウトドア装備の若い兄ちゃんや、 
10人前後で固まってるツアー客っぽいのとか色々。珍しいのは犬連れて歩いてたり。 
四国に住んでるとそういう姿は見慣れたものなんだけど、 
やっぱり出くわすタイミングが悪いとお遍路さんって結構怖く見えたりする 
前に、土砂降りの夜中11時ごろ街灯も民家もない農道で行き会った時はマジでこの世の者じゃないかと思って心臓が縮んだわ 
(近づいたらかなり近代的なオレンジの雨具着てたのがハッキリ見えて、生きた人間だったけど) 

で、ここからは一昨日の通勤途中の話。 
通勤に使ってる道も一部遍路道とかぶってて、歩道には毎日毎日何人ものお遍路さんを見かける 
でも今日すれ違った一人に、なぜかすごい違和感を感じたんだよ 
なんか変だな、と思いながら信号を二つほど超えた後にその理由が分かった 
あのお遍路は、遍路道を逆に歩いてた。 
自分の通勤ルートは遍路道の進行方向と同じだから、歩いてるお遍路はすべて追い越す形になるはず 
でも、あのお遍路とは「すれ違った」んです 
毎日毎日何十人もが同じ方向に歩いていくのを見ていた中、突然、ある一人が逆に歩いてくる 
この怖さって理解してもらうのは難しいだろうか 

最初は、前日の宿に忘れ物をしたとか、逆方向の観光スポットにでも寄るんじゃないかとか思ったけど 
自分の住んでる地域は札所と札所の間が相当離れてて、しかもその間は主要道路の一本道。 
当然主だった民宿や観光スポットはその道沿いにあるし、 
離れてるとしても遍路道ではない別の道でないと行けなかったりする 
複数の札所と観光スポットが密集してるような地域ならこんなことも起こり得るだろうけど、 
自分がそのお遍路を見た場所から次の札所までは30kmは離れてた… 
昔あった「死国」っていう映画を思い出したりして、震えるというほどじゃないけど 
かなり気味が悪かった