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俺、2年前の震災で友だち亡くしてんのよ。 

で、震災の少し前に、その友だちと町で遊んでいたときに、 
不意にソイツが俺のことをケータイのカメラで撮ったのな。 

「おもしれー顔w」とか言って。 

そして、あの日。お昼過ぎにソイツからメールの着信があった。 
忙しかったんで、中身見るのは後でと思ってたら、でかい揺れ。 

その後の混乱はみんなも知ってのとおり。 
俺の住んでいた町は壊滅的な被害を受け、 
ソイツは行方不明。たぶん、波に飲まれた。遺体は見つかってない。 

震災からしばらく経って、ようやく落ち着いた頃に、 
あのメールの事を思い出した。 
震災後に家族や知人とやりとりした何十通ものメールの中に 
埋もれていた、アイツからの最後のメッセージ。 

タイトルは「あんときの」。 

本文は無くて、写真が1枚添付されていた。 
ちょっと驚いた感じのマヌケな顔した俺。 

バックには、もう思い出の中にしかない生まれ育った町並み。 

確かに「あんとき」に撮られたヤツだ。 
そして、俺の隣で楽しそうに笑っているアイツ。 

なぜか2人で写っていた。不思議と思うより先に、泣いた。