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父方の実家が土着信仰の強かった地域のお寺だが、正面から見えない裏手に、 
地元の檀家達が代々使っていた野墓が今でも残っている。

大体一坪ぐらいの広さで、戦前ぐらいまでは一族に死人が出たらそこに埋めて、
戒名を書いた大塔婆を地面に挿しておき 
その塔婆が朽ち果てる頃、地面下のご遺体も朽ち果てる=成仏成就みたいな感覚で、 
そういった朽ちかけた塔婆がいっぱいあって、
水子や幼い子供の死人を慰めるつもりか 
さいの河原ばりに石ころが積まれていたりして幼い頃は見るのも怖い場所だったよ。 

現在は境内にちゃんとした墓地ができて、野墓は形式的な場所になったが 
(まぁ今でも埋められた方々の骨は残っているそうだけどね) 
まだ野墓での土葬が普通だった頃の話(曾祖父の代)は洒落にならないくらい怖かったっけw 

その一坪くらいの土地に代々の死人が埋められるので、出来るだけ重ならない様に井桁に埋めたけど 
不幸が重なったすると、前のご遺体が腐らないうちに、次の仏さんを埋める事になってしまって、 
掘り場所を間違えるとホラー映画も真っ青なご遺体とご対面~!とか 

昔は家で死ぬ場合が殆どで、死亡確認が素人判断が多かったのと、夏場などは死亡確認から 
二日位で埋葬されたが曾祖父は埋葬から三日間程は、毎日野墓にお経をあげに出向いたそうで 
それは供養の意味もあるが、地面の状態に変化が無いか確認の意味もあったとか。 

幸い?曾祖父は経験なかったけど、稀に仮死状態から土中で息を吹き返し本能的に土を掻きむしる 
→上の地面が動く、という事で、ぶっちゃけ実際に生き返ったなんて実例は聞かないけど 
住職がそういう確認作業をしなかった頃に、土中から生き返った老婆が、真夜中に土を掘り返して出てきて野墓からお寺の門前まで這ってきて、そこで鬼の形相で本堂を睨みながら 
今度こそ本当に死んでいて、運悪く翌朝にその老婆を見つけた人が 
ショックで倒れて、これまたそのまま亡くなったとか。