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どれだけの間眺めていたのか。 

気が付くと私は自分の家の布団の上に横たわっていました。 
周りには母と知らないお婆さんが隣に座っていました。 
一瞬自分に何が起きていたのか分かりませんでしたが、 
母は私が目を覚ましたと父を大声で呼び、父は私に駆け寄って来て強く抱きしめてくれました。 
その瞬間私は、エレベーターで見た恐ろしい光景を思い出し家族にしがみつきながらむせ返してえずくほど大泣きしました。

どうやらあの後、エレベーターの中で倒れていた私を発見した他の階の住人が 
家まで届けてくれたらしいのだが、意識はあるが何を話しかけても反応が無く、 
心配になった両親は念のため病院に連れて行ったらしいのだが、原因が分からずとりあえず点滴を打ってもらい一旦帰宅、 
それから2日が経っていたらしいのだが、私はその間ほとんど寝たきりで 
何を話しかけても虚ろな表情でロクな返事をしない状態が続いていたそうです。 
私の住む県にはあくまで俗習ですが 
そういう心神喪失状態のことを方言で『魂が落ちた』と表現するのですが、 
これは事故にあったり子供が驚いたりすると落ちると言われています、 
落ちた魂は『魂込め』と呼ばれる儀式で戻さないといけないとされています。 

その儀式は、この県特有の霊能力者(イタコのようなものです)にお願いして行うのですが、 
父の知り合いの霊能力者にお願いして先ほど魂込めを行うと私は正気に戻ったらしい

その後、霊能力者のお婆さんに見たものについて話し、後日、うちの家系の総本山?みたいな家に行ってお祓いもしてもらったりしました。 
そのお婆さん曰く、この団地には悪い気が集まっていて、悪霊なんかも引き寄せやすいらしい、そして、あのエレベーターの例のフタだが、この団地で死んだ人の霊がこの悪い気に捕まり成仏できずに 
あの空間に集まってた?みたいな話をしていたと思います(古い記憶なので曖昧ですみません) 

そんなところを開けて中に頭を突っ込んだりしたもんだから 
魂の力がまだ弱い子供なんかは簡単に魂を引っ張られて落としてしまうらしい。 

両親もこの件で相当この団地に嫌気がさしたようで、その後すぐ遠い場所のアパートに引っ越すこととなりました。 
それ以降変なものを見たりしたことはありません。

私はもう社会人になったし、小さい頃の記憶なので記憶も薄れかけて来てはいるのですが、 
今でもエレベーター(特に古いエレベーター)なんかには怖くて一人で乗れないです(笑) 

今日は久しぶりに家族で集まったので両親とこの話になり、久しぶりに思い出したのでここに書いてみました。 

読みずらかったり、あんまり怖くなかったりしたかもしれませんが最後まで読んでくださりありがとうございました。 

最後に、 

皆さんも小さい観音開きのフタがついたエレベーターにはご注意を!