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マジで?と思ったけど、弟を通じて関わりができてから、 
二回ほど思わぬタイミングで助けてもらったからなぁ……

ちなみに俺、というか俺の友人が助けてもらった一回が、 
二年ほど前に製作者が突然死した時な。 

製作者とは偽コトリバコの一件以来、あんまり連絡とってなかったんだけど、 
ある日別の友人を通じて「死んだ」と知らされた。 
まだ若くて特に病気もなかったのに、自宅に戻って朝起きてこなくて……という 
パターンだ。

この時例のハーフ男がいきなりふらっとやってきて 
「あの人死んだんでしょ。手作りのものを誰かにプレゼントしてると思うんで、 
回収してください」 
って、すげー無茶を言われた。 
意味不明だと思いつつも、俺は友人に連絡とって、とりあえず製作者が作った 
アクセサリーを回収しまくった。 
集めたそれを、ハーフ男は分別して、ヤバそうなもんだけ持っていった。 
そのうちの一つ(指輪だった)は、なんかもう俺が見ても、これちょっと…… 
ってなるようなものだった。造形が気持ち悪かったとかじゃないのにな。

ハーフ男いわく 
「あー半分は俺のせいかもですね。 
あんたらの悪戯の一件で、自分が本物を作れることに気がついちゃったんだと 
思いますよ。早死にしたのもそのせいでしょうね」 
だそうだ。 

幸いにというか、あの一件以来俺は距離を置いてたので知らなかったんだが、 
製作者は以前にもましてアクセサリー作りに精をだし、作ったものは 
気前よく人にあげてたそうだ。

一番ヤバい指輪を貰った俺の友人は、そうとは知らずに、製作者が 
片想いしてた女と結婚した男だった。 

個人的に「祟られ屋の呪詛バージョンの血筋」ってのが笑えない。 
「そういう知識がなくても、先祖から引き継いだ血ってのはバカにできませんよ」 
ってハーフ男に言われたのが、なんか印象に残ってる。 

今は海外にいるらしいけどな、ハーフ男。 
またいつかひょっこり連絡あるんじゃ…という予感があるんだが、連絡あるってことは、 
俺の周辺にそういうトラブルが発生した時だと思うと、ちょっと複雑だ。

ハーフ男に直接聞いたけど教えて貰えなくて、結局弟から聞かされたのは 
「焼いて灰にして、その灰を容器に詰めて埋めた」だった。 
でも本当かどうかわからん。 
後で弟を通じて酒屋の領収書がきた。 
値段的にはかなり上物の清酒が二升分だった。

ちなみに二回目はわりと最近、二年くらいだっけ?前の話だ。 

会社の同僚の妹が交通事故死して、妹が同僚の夢枕に立つようになったんだよ。 
なんか寺に行ったり神社に行ったりしたけど効果なくて、同僚はある日 
階段から落ちて大怪我した。 
この時もハーフ男がいきなりふらっとやってきて、しばらく同僚の家に 
泊りこんだ。 
それで怪奇現象はおさまったらしい。