心霊-都市伝説ナビ-

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    切ない体験

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    私が高校生のころ、父が癌で死んだ。 
    私が幼い頃、父はいい意味でも悪い意味でも私を一人の人間として扱ってくれた。 
    幼かった私にはできないことが多く、父をその度に怒らせた。 
    役立たずとよく言われた。 
    私は父と性格が似ているらしく、父は私を責めるというより私を通して自分を責めているらしかった。 
    でも私は博学な父を恐れつつも好きで、よく機嫌がいいときはたくさん遊んでもらった。

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    旧陸軍のある兵士が地元の女性と恋仲になった。 
    兵士が倉庫の夜番に立つときがふたりの逢瀬の時間で、忍んできた女性と一晩愛を語らっていた。 兵士は別れ際、次の夜番の時を知らせ、女性はそれを頼りにまたやってくる。 

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    弟が東北大震災後のボランティアで2年間大槌町って場所の旅館で
    寝泊まりしながら奉仕活動してて正月帰ってきた時に聞いた話。 

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    その女性は五十代の半ばに見えた。 
    カーキ色の上着にスカート。特にアクセサリーの類は身につけておらず、質素な装いと言っていい。 
    「こんなお話、していいのか…… ごめんなさいね。でも聞いていただきたいんです」 
    癖なのか、女性は短くまとめた髪を右手で押さえ、話しにくそうに口を開く。 
    大学一回生の冬。バイト先である、小川調査事務所でのことだ。 
    僕と、そのオカルト道の師匠であるところの加奈子さんは二人並んで依頼人の話を聞いていた。 
    だいたい、うちの事務所に相談に来る依頼人は、興信所の中では電話帳で割と前の方に出てくるという理由でとりあえず電話したという場合か、 
    あるいは他の興信所で相手をしてくれなかった変な依頼ごとを持っているか、そのどちらかだった。 
    今回はその後者のようだ。 
    「あのう…… 実は私の祖母のことなんです」 
    来客用のテーブルを挟んで僕らと向かい合ったその女性は、出されたお茶も目に入らない様子で、うつむき加減におずおずと話し始めた。 

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    小学校高学年の時、家が荒れていた。 
    一番の原因は母方の祖父母の離婚だったと思う。 
    離婚した際、我が家に祖母が何度か家出?してきたり、毎晩のように祖父から嫌がらせの電話があったりした。 
    離婚に裁判などもあったようで当時の両親はかなり参っていたと思う。 
    母はちょっとした事で烈火のごとくギャンギャンと弟を叱りつけたり、家族みんなが神経過敏だった。 

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