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中学時代の冬のある日の夕方のこと。
部活が遅くなり、学校を午後6:30位に出て、真っ暗な森道を自分は凍えながら帰っていた。

家まで後五分の所に差し掛かった時、森の中から普通なら絶対聴こえない音が聴こえた。

ピアノの音

それは、今まで聴いた事のない独特な旋律だった。
例えるなら、澄んだ水の小川が流れる音、夏の青嵐が木々の葉を鳴らす音とかをピアノに変換した感じ?。
それに聴き惚れていたら、突然まるで音源が消滅したかの様に途切れて、静寂が訪れた。
自分は、なんだもう終りかと家に帰った。

家で布団に入った時ふと有る事を思い出した。
それは、あの森に誰も住んで居ないことだった。

あれから何度もその道を通っているけど、二度目はいまだに無い。