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うちの裏に御嶽山っていう100mくらいの山がある。山頂に御嶽社があり、200年ほど昔に偉い験者が木曽御嶽から分霊して開山したからこういう名前なのだそうだ。

とても暇だった僕は、天気がよかったのでこの山の探索をすることにした。
旧参道から鬱蒼とした山の中に入ると、両脇には無数の石碑、石碑、石碑…どうやら神道系の墓らしい。
森の中に石碑が混ざっており、まるで廃墟のような雰囲気だ。
時々龍の形をした石像や、延命地蔵や不動明王像なんかもある。
途中ひときわ眼を引いたのは3m程の大きさの天狗像だった。ここまでくると正直怖い。
それでも山に入る人は結構いるらしく、花や線香がお供えされた石碑も多い。

さらに道を外れて奥の方に進むと、わりと新しい感じの像があった。
剣に龍がまきついてるというデザインで、八大竜王と書いてある。
山奥なので当然暗いんだけど像の後ろの蝋燭立てから光が漏れていて、その周辺だけぼんやりと明るい。
なんとなく手を合わせてると、道なりに行く方向から水の音が聞こえてきた。
行ってるみとそこにはやたらと透き通った小さな池があった。湧き水でもあるのだろう、葉っぱが少し浮いてるだけで水が全く汚れていない。
傍目には生きてるのか死んでるのか分からない速度で大きな鯉が泳いでいる。
池の横に、潰れた小さな社があった。社の前には白い蛇の置物が置いてある。
時が止まったような場所だなぁ、と思った。

それでさ、帰る時「八大竜王」の石像の前を通ったんだけど、さっきと違って明かりがなかったのね。
気になって像の後ろの蝋燭立て見たら、蝋燭なんて一本も立ってなかった。
火が消えただけなら蝋燭はあるはずだし、全部燃え尽きちゃったとしても燃えカスは残る…はず。
って事はさっき見た光って?

びくびくしながら帰りました(笑